クロスシー(xC)の時刻が合わなくなると、「故障かもしれない」と不安になる方も多いのではないでしょうか。しかし、実際には充電不足や電波受信、都市設定(ワールドタイム)、基準位置のズレなどが原因となっているケースも少なくありません。
とはいえ、取扱説明書を開いても専門用語が多く、どこから確認すればよいのか迷ってしまうこともあります。
この記事では、現在流通の多いH060・H246搭載モデルを中心に、症状ごとに確認すべきポイントを順番に解説します。
まずは充電や強制受信など、簡単に確認できる項目から始め、必要に応じて都市設定や基準位置の確認へ進む流れです。順番どおりに確認すれば、多くの時刻ずれは原因を切り分けながら対応できます。
まずは、現在の症状がどれに当てはまるかを確認してみましょう。
- 時刻が合わない原因の切り分け
- 強制受信や都市設定の確認方法
- 基準位置や手動での時刻合わせ
クロスシーの時間が合わないときは、まず症状を確認しましょう
クロスシーの時刻が合わない原因は、一つとは限りません。充電不足や電波受信の失敗だけでなく、海外で使用したあとの都市設定や、針の基準位置のズレが影響している場合もあります。まずは現在の症状を整理すると、確認すべき項目を順番に判断しやすくなります。

あなたの症状はこちらですか?
クロスシーで時刻が合わない場合は、次のような症状ごとに確認する内容が異なります。まずはご自身の状態に近いものを選び、該当する項目から確認してみてください。
| 現在の症状 | まず確認すること |
|---|---|
| 時計がよく止まる・秒針の動きがおかしい | 充電状態を確認する |
| 海外で使ったあと時間がズレた | 都市設定を確認する |
| 時間や日付がおかしい | まず強制受信を試す |
| 強制受信しても改善しない | 基準位置を確認する |
| それでも直らない | 手動で時刻を合わせる |
この順番で確認すると、多くの場合は原因を一つずつ切り分けながら対処できます。
なお、電波受信に成功しているにもかかわらず時刻が合わない場合でも、すぐに故障と判断する必要はありません。 クロスシーでは、針の基準位置や都市設定が原因となるケースも知られています。本記事では、それぞれの確認方法を公式マニュアルに沿って順番に解説していきます。
時計が止まる・秒針の動きがおかしいときは充電を確認する

クロスシーの多くのモデルは、光を電気エネルギーに変えて動くエコ・ドライブを搭載しています。充電が不足すると、電波受信や時刻修正などの機能が制限されるため、時間が合わないと感じたときは、まず充電状態を確認することが大切です。
正しい充電方法
クロスシーは、文字板に光が当たることで充電されます。普段の生活で十分な光を受けていれば問題ない場合が多いものの、充電不足が疑われるときは、明るい場所でしっかり充電してから次の操作へ進みましょう。
充電のポイント
- 太陽光が入る窓際など、明るい場所に文字板を上向きに置く
- ガラス越しの日光でも充電できます
- 室内照明でも充電はできますが、回復には時間がかかります
- 高温になる場所(車内のダッシュボードや白熱灯の近くなど)は避ける
公式マニュアルでは、晴天時の屋外であれば、停止した状態から通常運針へ戻るまでの目安は約1.5〜2.5時間、フル充電までは約25〜35時間と案内されています。まずは半日から1日程度、明るい場所で十分に充電してから時刻合わせを試すと、原因を切り分けやすくなります。
また、クロスシーは袖口に収まりやすいデザインのため、長袖を着る季節は文字板に光が当たりにくくなることがあります。アクセサリーケースや引き出しで長期間保管したあとも充電不足になりやすいため、使用前に一度充電しておくと安心です。
充電不足で起こる症状(2秒運針・停止・パワーセーブ)
充電が不足すると、クロスシーは故障ではなく、充電不足を知らせるための動作に切り替わります。次のような症状が見られる場合は、まず十分な充電を行ってください。
| 症状 | 状態 |
|---|---|
| 秒針が2秒ごとに動く | 充電警告機能が作動しています |
| 時計が止まった | 充電不足で停止している可能性があります |
| 電波受信ができない | 充電不足では受信や一部操作が制限されます |
| 暗い場所で針が止まる | パワーセーブ機能が働いている場合があります |

パワーセーブ機能は、暗い場所に長時間置かれた際に消費電力を抑えるための機能です。文字板に光が当たると自動的に解除されますが、その後は必要に応じて電波を受信し、時刻を合わせることが推奨されています。
秒針の動きが普段と違うと故障を疑いたくなるかもしれませんが、エコ・ドライブでは充電不足を知らせるための正常な動作であることも少なくありません。まずは十分に充電してから、次の章で紹介する強制受信を試してみてください。
電波を手動で受信して時刻を合わせる方法

充電に問題がなければ、次は電波の手動受信(強制受信)を試してみましょう。クロスシーは通常、自動で標準電波を受信して時刻を修正しますが、受信できなかった場合は手動で受信を開始できます。操作は数回のボタン操作だけで完了するため、まず最初に試したい方法です。
強制受信の手順
H060・H246を搭載したクロスシーでは、次の手順で手動受信を開始できます。
- りゅうずが通常位置(0段)になっていることを確認する
- (A)ボタンを約2秒間押し続ける
- 秒針が「RX」を指したらボタンから手を離す
- 時計を動かさず、そのまま受信が終わるまで待つ

※ケース側面にある(A)ボタン(隠しボタン)を押す際は、金属製の鋭利なものではなく、先端が樹脂製などの傷が付きにくいものを使用してください。
受信にはおよそ2〜15分かかります。受信中は時計をできるだけ動かさず、安定した場所に置いて待ちましょう。
受信に成功すると、時刻や日付は自動で修正されます。
受信が完了しても時刻や日付が合わない場合は、都市設定(ワールドタイム)や基準位置が原因となっている可能性があります。このあとの章を参考に、順番に確認してみてください。
電波を受信しやすい場所・時間帯
標準電波は周囲の環境によって受信しやすさが変わります。強制受信を行う際は、次のような場所を選ぶと成功しやすくなります。
受信しやすい環境
- 窓際など屋外に近い場所
- 金属製の棚や家電製品から少し離れた場所
- 時計を水平に置き、できるだけ動かさない
受信しにくい環境
- 地下や高層ビルの奥まった場所
- 電車内や自動車で移動中
- テレビやパソコンなど電子機器の近く
また、標準電波は夜間から早朝にかけて受信しやすいとされており、日中にうまく受信できない場合は時間帯を変えて試すのも一つの方法です。
それでも受信できない場合は、受信環境ではなく時計側の設定に原因があることも考えられます。次の章では、海外旅行後などに起こりやすい都市設定の確認方法を解説します。
海外で使ったあとは都市設定(ワールドタイム)を確認する
クロスシーの人気モデルには、海外でも現地時刻へ簡単に切り替えられるワールドタイム機能を搭載したものが多くあります。海外で使用したあとに都市設定が日本以外のままになっていると、電波を正しく受信しても時刻が合わないことがあります。まずは現在の設定を確認してみましょう。
都市設定(ワールドタイム)が日本になっているか確認する
クロスシーのワールドタイム表示は、モデルによって「都市名」で表示するタイプと、「時差(UTCオフセット)」で表示するタイプがあります。
日本で使用する場合は、次のいずれかになっているか確認してください。
| 表示タイプ | 日本での設定 |
|---|---|
| 都市名表示 | TYO(東京) |
| 時差表示 | UTC+9 |

現在の設定は、りゅうずを1段引くことで確認できます。日本以外の都市や時差になっている場合は、日本時間へ戻しましょう。
>>日本時間へ戻す手順を見る(ページ内リンク)
サマータイム設定も確認する
都市設定が日本になっていても、サマータイムがONになっていると、時刻が1時間ずれて表示されます。
日本では現在サマータイムは採用されていないため、通常はOFFに設定します。
サマータイムの設定確認と変更方法は以下の手順です。
- りゅうずを2段引き出す
- 秒針が動き、サマータイム設定が確認できる
- ON:サマータイムを表示
- OFF:標準時刻を表示
- りゅうずを回すことで「ON」「OFF」を切り替える
- りゅうずを押し戻して終了
海外で使用したあとや、意図せず設定が変更された場合は、一度確認しておくと安心です。
日本時間へ戻す方法
都市設定(ワールドタイム)は、りゅうずを1段引き、りゅうずを回して変更します。
- りゅうずを1段引き出す
- りゅうずをまわして
- 都市名表示モデル:TYO(東京)を選択
- 時差表示モデル:UTC+9を選択
- りゅうずを押し戻して終了
海外から帰国したあとに時刻が合わない場合は、まずこの設定を確認してみてください。
ワンポイント
都市設定(ワールドタイム)が正しく日本になっていれば、強制受信に成功したあと、時刻や日付は自動で修正されます。
それでも時刻や日付が合わない場合は、基準位置のズレが原因となっている可能性があります。次の章で確認してみましょう。
電波受信しても時間や日付がおかしいときは「基準位置」を確認する

電波受信が「OK」になっているのに時間や日付が合わない場合は、基準位置がズレている可能性があります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、基準位置のズレは故障とは限りません。クロスシーでは、順番どおりに操作すれば確認できるため、落ち着いて一つずつ進めていきましょう。
基準位置とは?
基準位置とは、時計が「ここが0時です」と判断する基準となる位置のことです。
たとえば電波を受信すると、時計はこの基準位置をもとに針や日付を動かして正しい時刻を表示します。
そのため、基準位置がズレていると、電波受信が成功していても、針や日付が正しい位置に表示されません。
少しイメージしにくいかもしれませんが、
「時計が覚えているスタート地点」
と考えると分かりやすいでしょう。
基準位置がズレる原因
基準位置は通常の使用で頻繁にズレるものではありません。
一方で、次のような影響を受けると、時計内部が認識している位置と実際の針の位置にズレが生じることがあります。
- 強い衝撃を受けた
- 強い磁気の影響を受けた
- 静電気など外部から影響を受けた
このような状態では、電波受信が正常に完了しても、時刻や日付が正しく表示されないことがあります。
そのため、
「受信結果はOKなのに時間が合わない」
という場合は、故障を疑う前に一度基準位置を確認してみることをおすすめします。
H060・H246の基準位置確認・修正方法
クロスシーで採用例の多いH060とH246では、基準位置の確認から修正までを続けて行います。まずは現在の基準位置を確認し、正常であれば操作は終了です。ズレている場合のみ、続けて修正を行いましょう。
H060の基準位置確認・修正方法
- りゅうずの位置を「0」にする。
- (A)ボタンを5秒以上押し続ける。
- 針が0時0分0秒に移動し、日が動き、現在の基準位置を表示します。
- 針と日が動いている間は、操作をすることはできません。
- 針と日の止まった位置を確認。

📌正しい基準位置- 針が0時0分0秒
- 日付が31日と1日の間
- この位置になっていれば、基準位置は正常です。
- 基準位置が正常→りゅうずの位置を「0」に戻して終了。
ズレている場合→次の手順へ - りゅうずの位置を「2」にする。
- 時針がわずかに動きます。
- りゅうずを回して日を「31日と1日の間」の位置に合わせる。
- 日は時針と連動して替わります。
- りゅうずを素早く連続回転させると、針が連続で動きます。動きを止めるには、りゅうずを左右どちらかに回します。
- りゅうずの位置を「0」に戻して終了する。
- 基準位置の修正が終了し、時刻表示に戻ります。
- 最後に強制受信を行い、時刻や日付が正しく表示されるか確認します。
H246の基準位置確認・修正方法
- りゅうずの位置を「0」にする。
- (A)ボタンを5秒以上押し続ける。
- 針が0時0分0秒に移動し、日が動き、現在の基準位置を表示します。
- 針と日が動いている間は、操作をすることはできません。
- 針と日の止まった位置を確認。

📌正しい基準位置- 針が0時0分0秒
- 日付が31日と1日の間
- この位置になっていれば、基準位置は正常です。
- 基準位置が正常→りゅうずの位置を「0」に戻して終了。
ズレている場合→次の手順へ - りゅうずの位置を「2」にする。
- 時針がわずかに動きます。
- りゅうずを回して時針を「0時」、日を「31日と1日の間」の位置に合わせる。
- 日は時針と連動して替わります。
- りゅうずを素早く連続回転させると、針が連続で動きます。動きを止めるには、りゅうずを左右どちらかに回します。
- (A)ボタンを押す。
- 分針と秒針が動きます(針の位置が正しい場合、動かない場合があります)
- りゅうずを回して分針を「0分」、秒針を「0秒」に合わせる。
- 針の位置があっていた場合は、修正できません。ズレていた場合は手動で修正をしてください。
- りゅうずの位置を「0」に戻して終了する。
- 基準位置の修正が終了し、時刻表示に戻ります。
- 最後に強制受信を行い、時刻や日付が正しく表示されるか確認します。
ワンポイント
操作中は慌てず、一つずつ確認しながら進めることが大切です。
基準位置を修正したら、もう一度強制受信を試してみましょう。それでも時刻や日付が合わない場合は、最後の手段として、次章で紹介する手動での時刻合わせをお試しください。
最後の手段として手動で時刻を合わせる方法
電波を受信できない場所では、手動で時刻や日付を合わせることもできます。ただし、クロスシーは電波受信による自動時刻修正を前提とした時計です。通常は、充電状態や強制受信、都市設定、基準位置を確認したうえで、最後の手段として手動調整を行うことをおすすめします。
手動で時刻・日付を合わせる手順
H060・H246では、りゅうずとボタンを使って時刻や日付を手動で調整できます。
基本的な流れは次のとおりです。
- りゅうずを2段引く
- 分を合わせる
- 時を合わせる
- 日付を合わせる
- 年・月を設定する
- りゅうずを元の位置へ戻す
手動調整では、時刻だけでなく日付や年・月の設定も必要です。途中で手順を飛ばすと日付表示に影響する場合があるため、公式マニュアルの手順に沿って順番に進めましょう。
オンラインの簡易操作ガイドはページ数も少なく、基本操作がすべて掲載されているためおすすめです。
▶H060簡易操作ガイド:https://citizen.jp/support/guide/h060.pdf
▶H24*簡易操作ガイド:https://citizen.jp/support/guide/h24x.pdf
手動合わせを使う場面
手動調整は、次のような場合に役立ちます。
- 標準電波が受信できない地域で使用するとき
- 建物の構造などにより受信しにくい環境が続くとき
- 一時的に正しい時刻へ合わせたいとき
一方で、日常的に使用する場合は、都市設定を正しく行ったうえで電波受信による時刻修正を利用する方が、本来の性能を活かせます。
手動で合わせたあとも電波受信が可能な環境になったら、一度強制受信を行い、自動で時刻を修正しておくと安心です。
それでも改善しない場合は点検も検討する
ここまで紹介した
- 充電状態の確認
- 強制受信
- 都市設定の確認
- 基準位置の確認・修正
- 手動での時刻合わせ
を行っても改善しない場合は、時計に点検や修理が必要なケースも考えられます。
特に、
- 十分に充電してもすぐ止まる
- 電波受信が毎回失敗する
- 基準位置を修正しても時刻や日付が繰り返しズレる
といった症状が続く場合は、無理に操作を繰り返すのではなく、シチズンのサポートや修理窓口へ相談することも選択肢の一つです。
まとめ

クロスシーの時刻が合わない場合でも、慌てて故障を疑う必要はありません。充電不足や都市設定、基準位置のズレなど、原因を順番に確認していくことで改善するケースは少なくありません。
まずは次の順番で確認してみましょう。
時間が合わないときのチェックリスト
この順番で確認すれば、多くの時刻ずれは原因を切り分けながら対応できます。
それでも改善しない場合は、内部部品の不具合や点検が必要なケースも考えられます。無理に操作を繰り返さず、シチズンのサポートや修理窓口への相談も検討するとよいでしょう。
H058など旧モデルをお使いの方へ
この記事では、現在流通の多いH060・H246搭載モデルを中心に時刻合わせの方法を解説しました。
一方、旧モデルのクロスシーにはH058など異なるキャリバーを搭載したモデルもあります。
基本的な考え方(充電・強制受信・都市設定・基準位置の確認)は共通していますが、ボタン操作や表示方法はキャリバーによって異なる場合があります。
旧モデルなどをお使いの場合は、裏ぶたのキャリバー番号を確認し、シチズン公式の取扱説明書をご参照ください。
>>シチズン クロスシー 取扱説明書一覧ページ
(商品番号や機種番号から検索できます)
📌同じ仕様記載でもキャリバー(機種)ごとに手順や表示方法は異なります。取扱説明書を確認することが確実な対応方法です。
FAQ|シチズン クロスシーの時刻合わせに関するよくある質問
- 時刻が合わないのは故障ですか?
-
必ずしも故障とは限りません。充電不足や強制受信の失敗、都市設定(ワールドタイム)の誤り、基準位置のズレなどが原因で時刻や日付がずれることがあります。まずはこの記事で紹介した順番に確認してみましょう。
- 強制受信しても直らないのはなぜですか?
-
都市設定が日本以外になっていたり、基準位置がズレていたりすると、電波受信が成功しても正しい時刻にならないことがあります。受信結果だけでなく、設定や基準位置もあわせて確認することが大切です。
- H060とH246で操作方法は違いますか?
-
基本的な流れは共通ですが、基準位置の修正手順など一部の操作は異なります。お使いの時計のキャリバーを確認し、対応する手順を参考にしてください。
- レディースモデルも同じ方法で合わせられますか?
-
はい。クロスシーはレディースモデルが中心ですが、H060やH246など同じキャリバーを搭載していれば、時刻合わせの基本的な手順は共通です。
- 手動で時刻を合わせるのはどんなときですか?
-
手動での時刻合わせは、充電や強制受信、都市設定、基準位置を確認しても改善しない場合や、電波を受信できない環境で一時的に時刻を合わせたい場合に利用します。通常は電波受信による自動時刻修正を優先することをおすすめします。

