一生モノの時計として、世代を超えて受け継がれるロレックス。日々の相棒として愛用していると、どうしてもブレスレットの隙間に皮脂汚れが溜まったり、ケースの輝きが鈍くなったりすることがあります。
「そろそろプロの手で綺麗にしてもらいたい」と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのがロレックス正規販売店での洗浄サービスです。しかし、近年の正規店は混雑緩和のために来店予約制を導入しているケースが多く、
「洗浄だけで訪れても良いのだろうか」
「予約なしでは門前払いされるのではないか」
と、一歩踏み出すのをためらってしまう方も少なくありません。
結論から申し上げますと、ロレックスの洗浄サービスは多くの正規販売店でアフターサービスとして提供されています。
予約なしでも対応可能な店舗がある一方、混雑状況やサービスカウンターの有無によっては待ち時間が発生したり、事前の来店確認が推奨されたりする場合もあります。 また、正規販売店で購入した個体であれば無料で外装洗浄を受けられるケースが多いですが、他店購入品や販売ルートによっては有料対応となるなど、店舗や提供内容によって対応はさまざまです。
本記事では、最新の店舗事情に基づいた洗浄サービスの受け方や料金の考え方、さらには「なぜ定期的な洗浄が時計の寿命を延ばすのか」という技術的なメリットまで、時計愛好家なら知っておきたい情報を網羅しました。
まずは、お出かけ前にパッと確認できる「クイック回答」から見ていきましょう。
ロレックス洗浄サービスのクイック回答(10秒まとめ)
お急ぎの方や、まずは結論を知りたい方のために、正規店での洗浄サービスに関する要点をまとめました。
| 項目 | 内容の目安 |
| 予約の要否 | 簡易洗浄なら予約不要で対応可能な店舗あり(※混雑時は待ち時間が発生する場合や事前確認が推奨される場合あり) |
|---|---|
| 料金の目安 | 自店購入品:無料対応のケースが多い / 他店購入品:有料対応となる場合あり(※料金は店舗・作業内容により異なります) |
| 他店購入品の対応 | 並行輸入品や中古購入品であっても、正規個体と確認できればサービスを受けられる場合あり(※受付条件は店舗ごとに異なるため事前確認を推奨) |
| 所要時間の目安 | 最短30分〜1時間(※店頭の混雑状況や作業内容により変動) |
| 必要な持ち物 | 時計本体(保証書があれば受付がよりスムーズです) |
| 注意点 | 時計のコンディションにより、防水点検や預かり修理を提案される場合あり |
- ロレックス洗浄サービスの料金相場と無料対応の条件
- 正規店で洗浄のみ依頼する際の予約要否と最新ルール
- 他店購入品や中古品でも洗浄対応される条件と注意点
ロレックス正規店の洗浄サービス料金と予約に関する最新ルール

ロレックスの時計を手に、いざ正規販売店を訪れようとした際、多くの方が直面するのが「現在の入店ルール」という壁です。かつてのように気軽に立ち寄れる環境が変化しているからこそ、洗浄サービスを利用するための最新の作法を知っておくことが、スムーズなメンテナンスへの第一歩となります。
レキシアや百貨店は予約が必要?洗浄のみなら「予約なし」でOKな理由
現在、ロレックスの正規販売店(レキシアや百貨店内のブティックなど)の多くは、新しいモデルの購入相談については「事前来店予約制」を採用しています。しかし、洗浄やサイズ調整といった「アフターサービス」に関しては、予約なしの当日受け付けを認めている店舗が少なくありません。
例えば、国内最大級のロレックス正規品販売店である「レキシア」の公式サイトにおいても、アフターサービスの依頼については予約不要で案内されています。これは、時計を末永く愛用してもらうためのサポート体制が、購入検討とは別枠で確保されているためです。
ただし、全ての店舗で同じ対応がなされるわけではありません。特に百貨店内の店舗では、週末の混雑状況によって待ち時間が発生したり、サービスカウンターが併設されていない店舗ではその場での対応が難しかったりする場合もあります。訪問前には、公式サイトの店舗検索から「アフターサービス」のアイコンがあるか確認し、念のため電話で「本日の洗浄サービスの可否」を問い合わせるのが最も確実でスマートな振る舞いといえるでしょう。
【比較表】クリーニング料金と無料で受けられるケースの境界線
ロレックスの洗浄サービスには、大きく分けて「無料」と「有料」の2つのケースが存在します。この境界線は、主に「その時計をどこで購入したか」や「店舗ごとのサービス指針」によって決まります。
一般的に、正規販売店で購入した個体をその店舗(または系列店)に持ち込むと、優待サービスとして無料で外装洗浄を受けられることがある一方で、店舗の方針や混雑状況によっては有料扱いになる場合もあります。 そのため、事前に店舗へ対応状況を問い合わせておくのが最も確実です。
以下に、一般的な料金相場と受付条件の目安を整理しました。
| 受付パターン | 料金の目安(税込) | 対応内容の詳細 |
| 自店・系列店での購入品 | 無料〜(店舗による) | 購入履歴や保証書に基づいた優待。※有料となる場合もあり |
|---|---|---|
| 他店購入品(正規店以外) | 3,300円前後〜 | 専門技術者による外装クリーニング代。※店舗により異なる |
| 日本ロレックス送付対応 | 見積り(有料) | 店頭で対応不可な場合、サービスセンターへ送付して実施 |
※料金や受付条件は、個体の状態や店舗の混雑状況により変動します。
多くの店舗では、受付時に保証書(ギャランティカード)の提示を求められます。保証書は「その時計がいつ、どこで購入されたか」を証明するだけでなく、正規の個体であることを即座に確認するための重要な書類です。紛失していても受け付けてもらえるケースはありますが、スムーズな手続きと、自店購入特典を確実に受けるためには、忘れずに持参することを推奨します。
他店購入のロレックスでも洗浄サービスは受けられる?
「並行輸入店や中古販売店で購入した個体、あるいは譲り受けたロレックスでも、正規店で洗浄してもらえるのか」という不安を持つ方も多いですが、基本的にはロレックスが認める正規の個体であれば、入手経路を問わずサービスの対象となります。
ロレックスは、時計が誰の手に渡ろうとも、その個体が正規のものである限りアフターサービスを提供することを基本方針としています。そのため、他店購入品でも洗浄を受けられることがありますが、受付条件や料金、サービス対象となる範囲は店舗により異なるため、事前に問い合わせて確認しておくと安心です。
ただし、以下のケースではサービスが制限されたり、通常の洗浄以上の対応(預かり修理など)が必要になったりすることがあります。
- 非純正パーツの装着: 文字盤やベゼルなどにアフターパーツ(純正以外の部品)が装着されている場合、正規店での受付やサービス対応が制限されることがあります。
- 著しい破損や内部故障: リューズが完全に締まらない、ガラスが割れているといった状態では、洗浄の際の浸水リスクが極めて高いため、まずは修理やオーバーホールを提案されるケースが一般的です。
- コピー品や不正個体: 当然ながら、純正品と認められない個体については、いかなるサービスの対象にもなりません。
正規店での洗浄は、単に汚れを落とすだけでなく、技術者の目によって「現在の時計が健康な状態かどうか」を判断してもらえる貴重な機会でもあります。店舗ごとの条件を事前に確認した上でプロの手に委ねることは、ロレックスを所有する上での大きな安心感に繋がるでしょう。
ロレックスの洗浄頻度はどれくらいが理想?愛好家が知っておくべき寿命を延ばすケア

プロの手による洗浄は、日常の使用で蓄積した外装の汚れを安全に取り除きつつ、時計の細かな不調に気付く貴重な機会を提供してくれます。
ただし、時計の内部性能の維持や数十年単位での寿命延長については、洗浄とは別に「オーバーホール(分解掃除)」などの本格的なメンテナンスが必要になる場合があります。 洗浄はあくまで「外装の健康を保つステップ」として理解し、適切な頻度で実施することが大切です。
ブレスレットの「伸び」や「隙間腐食」を防ぐ技術的メリット
ロレックスの洗浄を定期的におこなう最大のメリットの一つは、ブレスレットの「伸び」のリスクを軽減できる点にあります。 ブレスレットを水平に持った際、弓なりに垂れ下がってしまう「伸び」は、コマを連結しているピンが摩耗することで発生します。その主な原因は、コマの隙間に蓄積した汗や皮脂、砂埃などの汚れです。
これらの汚れが蓄積すると、関節部分で微細な「研磨剤」のような役割を果たしてしまい、時計を動かすたびに金属を削り取っていきます。定期的な洗浄でこの堆積物を取り除くことは、ブレスレットの物理的なコンディションを良好に保つことに繋がります。
また、ロレックスが採用している「904Lスチール」は極めて耐食性に優れていますが、汚れが固着したまま湿気を含んだ状態で放置されると、ごく稀に「隙間腐食」という現象を招く可能性があります。プロによる洗浄の際、技術者がバネ棒の緩みやパッキンの状態をあわせて確認してくれることは、致命的な故障を防ぐための重要な「外装のセーフティチェック」としての役割も果たします。
ただし、サファイアを多用した宝飾モデル(例:デイトナ レインボー)は、通常モデル以上に注意点があります。詳しくはこちらで解説しています。
▶ロレックス虹色の頂点|デイトナ レインボー完全解説
公式指針に基づく自宅でのセルフケアと「超音波洗浄」の境界線
ロレックスの公式サイトでは、日常的なお手入れとして以下の方法を推奨しています。
- 拭き上げ: 柔らかいマイクロファイバークロスでこまめに汚れを拭き取ること。
- 水洗い: ぬるま湯に少量の中性洗剤を加え、柔らかいブラシ(歯ブラシなど)を使って優しく汚れを落とすこと。
なお、ロレックス公式は外装ケアの推奨方法を紹介しているものの、クリーニングキットの一般販売・配布は公式には確認されていません。 身近な道具を使い、正しい手順で慈しむことが、公式が提案するお手入れの基本となっています。
家庭用の「超音波洗浄機」について
ここで特に注意したいのが、家庭用の「超音波洗浄機」の扱いです。超音波洗浄は、金属製ブレスレットを時計本体から取り外した状態で使用する限りにおいては、コマの隙間に入り込んだ皮脂汚れや埃を効率よく除去できる、非常に有効な方法です。
一方で、時計のケース本体(ムーブメントが収められている部分)を装着したまま、超音波洗浄機に浸ける行為は推奨されていません。その理由は、防水性能の有無に関わらず、超音波洗浄機が発生させる微細な振動が、以下のようなリスクを伴うためです。
- ケース内部の精密なムーブメントに、想定外の振動ストレスが加わる可能性
- パッキン(防水用ゴム)の密着状態が乱れ、防水性能が低下する恐れ
- 目に見えない隙間から水分が侵入し、後日になって不具合が発生するリスク
これらの影響は洗浄直後には表面化しないケースも多く、「数日〜数週間後に不調が現れる」ことがある点が、特に注意すべきポイントです。
そのため、自宅でケース本体を清掃する場合は、
リューズを確実にねじ込んだ状態で、ぬるま湯と中性洗剤を使い、柔らかいブラシで優しく手洗いする方法に留める
のが鉄則です。
洗浄後は、柔らかい布で水分を丁寧に拭き取り、風通しの良い場所で十分に乾燥させましょう。
「ブレスレットは超音波洗浄OK、本体は手洗いまで」。この明確な線引きを守ることが、大切なロレックスを長く安全に使い続けるための基本となります。
なお、超音波洗浄に関しては、次のような「やってしまいがちな失敗」が少なくありません。
- 防水時計だから問題ないと思い、ケース本体ごと洗浄機に入れてしまう
- 「短時間なら大丈夫」と判断し、数分だけ浸けてしまう
- 洗浄後に異常がないため安心し、内部ダメージに気づかないまま使い続けてしまう
これらはいずれも、後日になって浸水・精度不良・リューズ不具合などのトラブルとして表面化する可能性がある行為です。超音波洗浄機は便利な反面、使い方を誤ると取り返しのつかないダメージにつながるため、必ず「ブレスレット単体のみ」に限定して使用するようにしましょう。
【愛着の儀式】時計との対話を楽しむ正しい時刻合わせの手順
洗浄で外装を整えた後は、内部の状態にも気を配りたいものです。時刻合わせは、リューズを通じて時計の「健康状態」を確認する、所有者だけの特別な時間でもあります。
故障を防ぐために、特にデイト(日付)機能付きモデルで意識しておきたいのが、カレンダー操作を避けるべき時間帯の存在です。夜間の一般的なカレンダー早送り禁止時間帯(例として20時〜4時前後)は、多くのモデルで日付を変えるための歯車が噛み合う時間帯とされるため、この時間内でのカレンダー操作を避けると安全です。 この時間帯にリューズで無理に日付を早送りすると、内部パーツに負担をかける恐れがあります。
時刻を合わせる際は、まず針をこの時間帯の外(例えば6時付近)へ逃がしてから日付を合わせ、最後に正しい時刻へと進める習慣をつけましょう。リューズを操作する際の「巻き心地」や「クリック感」の変化に敏感になることで、目に見えない不調をいち早く察知できるようになります。
ロレックスの時刻合わせ(故障の見分け方・安全な操作手順・修理判断基準)については
「ロレックスの時刻合わせができない時の完全ガイド」で詳しく解説しています。
まとめ:正規店の洗浄サービスを味方につけて、ロレックスを一生の相棒に

ロレックスの洗浄サービスは、単なる「汚れ落とし」の枠を超えた、時計の健康を守るための大切なステップです。プロの手によるクリーニングを受けることは、金属の摩耗や腐食といった目に見えないリスクを回避し、時計が刻む時間の精度を長く保つことにも繋がります。
最後に、正規店へ足を運ぶ前に押さえておきたいポイントを整理しましょう。
迷った時の判断基準|プロに任せるか、自分で洗うか
「今すぐ綺麗にしたい」という時、どのような基準で対応を選べばよいでしょうか。以下の3つのパターンを参考にしてみてください。
- 正規店のサービスカウンターへ行くべきケース
- ブレスレットの隙間に黒ずんだ汚れが見える時や、自分では届かない細部の汚れをプロの機材で落としてほしい時。また、時計全体の健康チェックを兼ねてプロの目に触れさせたい場合におすすめです。
- 預かり修理やオーバーホールを検討すべきケース
- 最後にメンテナンスをしてから10年以上経過している場合や、リューズの巻き心地が重い、精度が著しく落ちているといった不調を感じる時。洗浄だけでは解決できない内部の乾燥や摩耗が始まっているサインかもしれません。
- 自宅でのセルフケアで十分なケース
- 日常的な指紋や軽い皮脂汚れであれば、マイクロファイバークロスでの拭き上げや、週に一度の正しい水洗いで十分に美しさを保つことができます。
ロレックスと共に歩む喜びを
ロレックスを所有する醍醐味は、手に入れた瞬間だけでなく、手入れを繰り返しながら数十年という時間を共に過ごす過程にあります。正規販売店のアフターサービスは、そうしたオーナーの歩みを支えるための力強い味方です。
「予約がないから」「他店で買ったから」と気後れする必要はありません。正規の時計であれば、店舗のスタッフはあなたの愛機を大切な財産として扱い、最善のケアを提案してくれます。
まずは一度、お近くの正規店サービスカウンターへ愛機と一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。プロの手で輝きを取り戻したロレックスは、これまで以上にあなたの手元で誇らしく、確かな時を刻んでくれるはずです。
よくある質問(FAQ)
- ロレックスの洗浄サービスは予約なしでも受けられますか?
-
はい、多くの正規販売店では洗浄やサイズ調整などのアフターサービスに限り、予約なしでも対応可能です。ただし、新モデルの購入相談は予約制となっている店舗が多いため、訪問前にサービスカウンターの有無を公式サイトで確認することをおすすめします。
- 他店や中古で購入したロレックスでも洗浄を依頼できますか?
-
はい、正規の個体であれば、多くの正規販売店で洗浄を依頼できます。 ただし、店舗や状況により対応や料金が異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。他店購入品の場合は有料対応となるケースが一般的ですが、プロによる外装チェックも同時に受けられるため、安心感を得られるというメリットがあります。
- ロレックスの洗浄サービスにかかる時間はどのくらいですか?
-
サービスカウンター併設店であれば、最短30分〜1時間程度で当日中に完了します。ただし、店舗に技術者が不在の場合や混雑時は、1〜2週間ほど預かり対応(日本ロレックスへの送付)になる場合があります。
- 洗浄サービスとオーバーホール(分解掃除)の違いは何ですか?
-
洗浄サービスは「外装の汚れ落とし」を目的としており、数千円程度で短時間で行うものです。対してオーバーホールは「内部ムーブメントの分解・注油・調整」を行う数万円〜の本格的なメンテナンスであり、数年周期での実施が推奨されています。
- 自宅で超音波洗浄機を使っても大丈夫ですか?
-
ブレスレット単体であれば可能ですが、時計本体(ケース)を装着したままの使用は推奨されていません。
超音波洗浄機の振動は、ムーブメントやパッキンに影響を与え、後日になって浸水や不具合が起こる可能性があります。
ケース本体は、リューズを確実に閉めたうえで、ぬるま湯と中性洗剤による手洗いまでに留めましょう。▶︎ 詳しい理由と安全な洗浄方法はこちら
参考リンク・出典一覧
参考文献・出典一覧(タップで開く)
ロレックス公式サイト|アフターサービス・メンテナンス
https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service
ロレックス公式サイト|時計のお手入れ方法(セルフケア指針)
https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/caring-for-your-rolex
日本ロレックス株式会社|サービスセンター検索
https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/service-locator/japan
レキシア(LEXIA)公式サイト|ロレックス正規販売店・アフターサービス案内
https://www.rolexboutique-lexia.jp/
ロレックス正規販売店検索(公式)
https://www.rolex.com/ja/store-locator/japan
主要百貨店内ロレックス正規店(高島屋・三越伊勢丹など)公式案内ページ
https://www.takashimaya.co.jp/
https://www.mistore.jp/shopping
ロレックス公式FAQ
https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/faq

