時計の並行差別を完全解説:ブランドごとの保証対応・制度の違いまで“本当に知りたい情報”の決定版

当ページのリンクには広告が含まれています。
時計の並行差別を完全解説:ブランドごとの保証対応・制度の違いまで“本当に知りたい情報”の決定版
イメージ:グランド・クロノメーター

高級時計を調べていると必ず目にするのが「並行差別」という言葉です。

“並行品は修理を断られる”“保証が効かないブランドがある”といった噂も多く、購入前に不安を感じる方も少なくありません。

しかし実際には、各ブランドの保証制度・登録方法・流通の仕組みの違いによって、「正規品と異なる扱いになる場合がある」という意味で使われることがほとんどで、必ずしもメーカーが並行品を“差別している”というニュアンスではありません。

本記事では、

  • 並行差別とは何か(中立的な定義)
  • ブランドごとに“制度上どんな違いが起こり得るのか”
  • 後悔しないために購入前に確認すべきポイント

をわかりやすく整理して解説します。

ロレックス、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、グランドセイコー、オーデマ ピゲ、オメガ、カルティエなど、人気ブランドの傾向もブランド別にまとめています。

「正規か並行かで迷っている」
「ブランドごとの仕組みを理解して安全に選びたい」

そんな方に向けて、制度面から安心して時計選びができるよう、可能な限り中立的・実用的な情報をお届けします。

この記事から見えてくること
  • 並行差別が起きる仕組みと理由
  • ブランドごとの保証対応の違い
  • 購入前に確認すべきポイント
  • 自分には並行品と正規品どちらが合うか
目次

時計の“並行差別”とは?

時計の“並行差別”とは?
イメージ:グランド・クロノメーター

「並行差別」という言葉の正しい意味

「並行差別」とは、高級時計の世界で使われる俗称で、並行輸入品が正規品と比べて“扱いが異なる場合があること”を指す言葉です。

ここで注意したいのは、特定のブランドが並行品を差別しているという意味ではないという点です。

実際には、ブランドごとに異なる

  • 保証書の記入ルール
  • 国際保証の適用条件
  • 修理受付の運用
  • 部品供給ポリシー

などの制度の違いによって、結果として「正規店購入品と同じ扱いにならないケースがある」というだけです。

この制度の違いがユーザー側に“差別されている”と表現され、そこから「並行差別」という言葉が広まりました。

正規品と並行輸入品は何が違う?

時計の流通は、大きく分けて2つあります。

正規品(正規代理店経由)

  • ブランドが指定した正規代理店で販売
  • 日本国内で有効な保証が必ず付属
  • アフターサービスの条件が明確
  • デジタル登録や延長保証が利用できるブランドも多い

並行輸入品(海外の販売店から輸入)

  • 海外の正規店、または大手卸から仕入れて販売
  • 保証期間・修理受付の方法は“ブランドごとの規定次第”
  • 販売店独自保証が付くケースが多い
  • 希少モデルや価格メリットが出やすい

どちらが優れている/劣っているという話ではなく、流通経路が異なるため、適用される保証制度も異なるというだけです。

なぜ“並行差別”と呼ばれる状況が生まれるのか

メーカーが意図的に差をつけているというより、制度の違いが結果的に扱いの差になるという構造が理由です。

たとえば:

● 保証書の記入ルール

  • 購入日や販売店名の記入が必須のブランド
  • デジタル登録が必要なブランド(AP/VCなど)
    → 記入不備がある並行品は保証が適用できない場合がある

● 国際保証の仕組みの違い

  • 国や販売形態によって保証の取り扱いが異なるケースがある

● 部品供給のポリシー

  • 一部ブランドは、修理部品の提供方法が厳密
    → 結果として「正規品のほうがスムーズに修理しやすい」ケースがある

● 偽造品対策

  • 近年は偽造品対策のため、保証カードの運用を厳格化するブランドが増加
    → 海外店経由の並行品では要件を満たさないことがある

こうした制度・運用の差をユーザーがわかりづらいまま購入すると、「並行品だけ扱いが違う」という印象につながり、それが“並行差別”という表現に置き換わります。

並行輸入=悪い、ではない理由

重要なのは、並行輸入品そのものが劣るわけでも、メーカーが差別しているわけでもないということです。

  • 価格が正規より抑えられる
  • 希少モデルが手に入りやすい
  • 販売店独自の長期保証が付く場合もある

など、メリットは非常に大きい分野です。

ただし、ブランドごとに制度が違うため、購入前に“どの条件が必要なのか”を理解しておくことが重要になります。これを押さえておくだけで、並行輸入品でも安心して選べます。

並行差別が起きやすいポイント

並行差別が起きやすいポイント
イメージ:グランド・クロノメーター

並行輸入品は“正規品と異なる扱いになるケース”が存在しますが、これはブランド側が並行品を否定しているというより、保証制度・部品供給・登録方法などの「仕組みの違い」が原因です。

ここでは、その違いが生じやすい5つのポイントを整理します。

保証書の記入・記載ルールの違い

高級時計ブランドの多くは、保証書の販売店名・購入日の記入が必須というルールを設けています。

並行輸入品では海外販売店が記入していないケースがあり、その場合、ブランドの規定上、国際保証の対象外になることがある点が代表的な差異です。

  • 店舗名が空欄
  • 販売店のスタンプがない
  • 購入日が未記入
  • 保証書が正規の発行形式と異なる

これらは“保証の条件を満たせない”という制度的な理由によるもので、並行品そのものが否定されているわけではありません。

デジタル保証・オンライン登録制度の有無

近年は偽造対策とユーザー管理のため、デジタル登録式の保証(パテック/ヴァシュロン/APなど)が増えています。

この方式では、

  • 正規店での購入時に登録を行う
  • その後の修理受付にデジタル保証が必要

という仕組みのため、並行輸入品の場合、登録ができない/登録者情報が異なるなどで扱いが変わるケースがあります。

ポイントは、

“並行品だから使えない”のではなく、
“正規登録を前提にした制度のため要件が異なる”

という構造にあることです。

部品供給や修理受付の運用の違い

時計ブランドによっては、純正部品の供給先を限定する運用を行っている場合があります。(安全性・品質維持・偽造対策などが理由)

このため、

  • 国内正規店購入品 → 部品供給がスムーズ
  • 海外経由品 → 一部の修理で手続きが変わる

といった違いが起こり得ます。

ここでも、

“並行品への差別”ではなく、
「どのルートで売られた時計か」によって、必要な確認ステップが異なる

という制度面の違いである点が重要です。

メーカー保証の適用条件の違い

国際保証があるブランドでも、以下のような要素で扱いが変わることがあります。

  • 保証書が正しく発行されているか
  • その国で販売されたモデルが日本の保証運用に対応しているか
  • 国内サービスセンターが受け付けられる範囲

たとえば、並行輸入品は“国内保証の延長サービス対象外”といったケースなどが該当します。(延長保証=“正規登録ユーザー向けプログラム”であるため)

同じモデルでも付属品や状態が変わる理由

並行輸入品では輸送経路が複数になるため、

  • 箱・外箱の仕様違い
  • 付属冊子の言語違い
  • 保管環境の差

などが発生する場合があります。

これは品質そのものに問題があるわけではなく、流通経路が正規ルートと異なるため起こり得る違いです。

ただ、ブランド側の販売基準とは異なる場合、チェック項目が増える=“扱いの違い”として表現されることがあります。

■ まとめ:並行差別は“制度の違い”が原因

高級時計における「並行差別」という言葉は、

  • メーカーの意図

ではなく、

  • 保証制度
  • 登録方式
  • 部品供給の仕組み
  • 流通の前提条件

などのような、制度的な違いの結果として扱いが変わるケースがある、という意味で使われているのが実態です。

このポイントを理解すれば、並行輸入品でも安心して時計を選べるようになります。

ブランド別の並行対応の特徴【2025年】

ブランド別の並行対応の特徴【2025年】
イメージ:グランド・クロノメーター

高級時計ブランドはそれぞれ

  • 保証制度
  • 登録方法
  • 部品供給の基準
  • 修理受付の運用

が異なります。

そのため、並行輸入品で正規品と扱いが異なるケースがあるブランドがあります。

ここでは代表的ブランドの“制度上の傾向”をまとめます。

ロレックス(ROLEX):高い精度管理と国内制度

■ 傾向のポイント

  • 国際保証は「正規発行の保証カード」が適切に記載されていれば有効
  • 保証カードの記入事項(販売店名・購入日)が重要
  • 部品供給体制が厳密で、修理内容によって受付方法が変わることがある
  • 並行店で購入した場合、販売店独自保証が付くケースが多い

■ コメント

ロレックスは世界的に人気が高く偽造が多いため、保証カードの正当性・部品管理が特に厳格で、その結果、扱いに違いが出るケースがあるブランド。

パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE):世界統一基準と厳格な運用

■ 傾向のポイント

  • 国際保証は基本的に問題なく適用される
  • ただし、延長保証やアフターサービスの一部は「正規店登録」が前提
  • 修理受付はシリアル・保証書に基づいて行われる
  • 並行購入の場合は販売店保証との併用が一般的

■ コメント

世界最高峰ブランドのため、正確な書類・保証カード・製品状態が特に重視される傾向。

ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN):保証制度の特徴

■ 傾向のポイント

  • 「デジタル保証(Digital Warranty)」を採用
  • 正規店購入時の電子登録が基本
  • 並行輸入品は“保証登録者・購入ルート”が異なるため対応が変わることがある
  • 修理受付は可能だが、条件確認が必要なケースあり

■ コメント

デジタル保証を採用しているため、“正規登録の有無で扱いが変わりやすい”制度構造がポイント。

オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET):並行流通との距離感

■ 傾向のポイント

  • デジタル登録が基本
  • アフターサービスは「登録情報」が中心
  • 並行品はオーナー登録ができない場合があり、修理受付で追加確認が発生することがある
  • 世界的に流通管理が厳密なブランド

■ コメント

APは販売管理が非常に厳格で、
正規店舗中心の顧客管理が徹底しているため、その構造上“扱いの違い”が起きやすいブランド。

グランドセイコー(Grand Seiko):国内と海外での違い

■ 傾向のポイント

  • 国際保証カードが正しく記載されていれば幅広く対応
  • 日本国内と海外モデルで保証運用が異なる場合がある
  • 並行輸入の場合、延長保証など国内向けプログラム対象外になるケースもある

■ コメント

制度自体は比較的わかりやすいが、国内限定保証や付帯サービスの対象外になる場合がある点を理解しておくと安心。

オメガ(OMEGA):メーカー保証と流通経路の関係

■ 傾向のポイント

  • 保証カードの記入状態(販売店情報・購入日)が非常に重要
  • 国際保証自体は各国共通で適用される
  • 並行輸入品の修理受付は可能だが、カードの不備があると有償になる場合がある

■ コメント

並行市場の流通量が多いため、保証カードの確認が最優先のブランド

カルティエ(CARTIER):国ごとの差と注意点

■ 傾向のポイント

  • 国際保証は正規の保証書であれば広く適用
  • 一部モデルで“国・地域によりアフターサービス条件が異なる”ことがある
  • 並行輸入品は国内延長保証の対象外になるケースがある

■ コメント

Cartierは“ブティック顧客サービス(CPO等)”が充実しているため、正規購入特典と並行購入特典で差が出やすいブランド

■ まとめ:ブランドごとに“制度の前提条件”が違うだけ

各ブランドの違いは、

  • 正規販売を前提とした保証制度
  • デジタル登録の仕組み
  • 部品供給ポリシー
  • 国際保証の運用

などの仕組みの差によって生じるものです。

どのブランドも並行品を否定しているわけではなく、“制度上の要件を満たすかどうか”で扱いが分かれるだけです。

この仕組みを理解すれば、並行輸入でも安心して時計を選べます。

高級時計ブランドの“制度の違い”を理解する

高級時計ブランドの“制度の違い”を理解する
イメージ:グランド・クロノメーター

高級時計の購入を検討する読者がよく検索するキーワードには、「買ってはいけないブランド」「雲上ブランド」「7大ブランド」など、必ずしも正確な意図が伝わりにくい表現が含まれます。

ここでは、それらの検索意図を満たしつつ、誤解を避け、制度面から中立に解説する内容に整理します。

高級時計で“制度理解が必要”と言われるブランドとは?

検索されることが多い「買ってはいけないブランド」という表現は、実際には“制度理解が必要なブランド”を指すケースがほとんどです。

具体的には、

  • 保証がデジタル登録制のブランド
  • 延長保証が「正規登録」を前提にしているブランド
  • 部品供給ポリシーが厳格なブランド
  • 正規店限定のアフターサービスが多いブランド

などが該当します。

代表例としては、

  • オーデマ ピゲ(AP)
  • パテック フィリップ
  • ヴァシュロン・コンスタンタン
  • ロレックス

などが挙げられます。

これらのブランドは並行品を否定しているわけではありません。高級機の品質維持や偽造防止を考慮して、正規店での購入向けに制度を最適化しているため、「結果として扱いが異なる場合がある」という構造です。

雲上ブランドの制度ポリシー:三大雲上は並行品に厳しい?

腕時計界でよく言われる「世界三大雲上ブランド」とは、以下の3ブランドを指します。

  • パテック フィリップ
  • オーデマ ピゲ
  • ヴァシュロン・コンスタンタン

これらは歴史・技術・文化的価値が非常に高いため、アフターサービス・保証制度も独自性が強く、

  • 正規登録の重要性が高い
  • デジタル保証が基本
  • 純正部品管理が厳密

といった理由から、並行輸入品との扱いの違いが生じやすいブランドでもあります。

雲上ブランドを検討する場合は、価格面以外に、保証制度の違いにも注意することが大切です。

腕時計の“7大ブランド”を制度で比較

一般に「7大ブランド」と呼ばれるのは以下のラインナップです。

  • パテック フィリップ
  • オーデマ ピゲ
  • ヴァシュロン・コンスタンタン
  • ブレゲ
  • A.ランゲ&ゾーネ
  • ロレックス
  • オメガ

(構成は諸説あり)

これらのブランドの多くは、世界規模で展開する修理ネットワークと保証制度を持つため、並行輸入品でも広く対応できるケースがあります。

ただし、

  • 一部ブランドはデジタル保証
  • 一部は正規購入特典が多い
  • 一部は延長保証が正規限定

といった違いが存在します。

並行購入か正規購入かを選ぶ際、それぞれの制度の違いを理解して選ぶことが重要です。

マニア向けブランドは並行流通とどう付き合う?

検索ニーズの高い「知る人ぞ知るブランド」にも、実は並行輸入品が多く流通するブランドがあります。

例:

  • ゼニス(技術力が高く並行品も人気)
  • ジャガー・ルクルト(高級時計の“通好み”ブランド)
  • ブランパン(伝統的ドレス時計の代表格)
  • ミドー/ロンジン(価格と品質のバランスで人気)

これらのブランドは、国際保証や修理対応が比較的わかりやすい傾向があるため、並行品でも利用しやすいケースが多い分野です。

ただし、

  • 保証書の記入状態
  • モデルによる扱いの違い
  • 海外仕様との差

はブランドごとに異なるため、購入前のチェックが必要です。

ロンジン・チューダー・ゼニスは並行品と相性が良い?

検索されやすいブランドの傾向を簡潔にまとめると以下の通りです。

■ ロンジン

  • 並行輸入が非常に多い
  • 保証カードの記入有無で扱いが変わる場合あり
  • 国内サービス対応は基本的に問題ないが条件を要確認

■ チューダー(TUDOR)

  • 国際保証は広く対応
  • 正規購入特典(延長保証など)が地域によって異なる
  • 並行価格にメリットが出やすいブランド

■ ゼニス(ZENITH)

  • 修理対応は比較的安定
  • 並行流通が多く、保証書の状態確認が重要
  • モデルによる扱いの違いが生じるケースあり

これらは「並行差別」というより、ブランドごとに保証制度の“仕様が異なる”だけという理解が適切です。

関連記事【2025年最新版】ゼニスの「並行差別」は本当にある?正規と並行のオーバーホール料金と長期コストを徹底比較

■ まとめ:検索キーワードの裏にある“不安”を解消することが大事

「買ってはいけない」「差別される」といった強い表現は、実は保証制度への不安が生み出しているものです。

しかし実際には、

  • デジタル保証
  • 正規店登録
  • 部品供給ポリシー
  • 国際保証の運用

といった制度の違いを理解しておけば、並行品でも安心して選べることがほとんど。

本記事ではその不安を解消し、後悔しない時計選びができるようサポートすることを目的としています。

【お役立ち】メーカーに保証可否を確認するメールテンプレート

並行輸入品や海外購入品の場合、

「保証は国内で有効なのか?」
「修理は受け付けてもらえるのか?」

といった疑問はメーカーへ直接確認するのが最も確実です。

以下は、時計ブランドのカスタマーサービスや正規サービスセンターへそのまま送れる問い合わせ用テンプレートです。

問い合わせメールテンプレート(コピペ可)

件名:保証および修理対応についての確認(購入予定/購入済みの時計について)

○○ 様
(ブランド名 例:IWC Customer Service 御中)

お世話になっております。
私は日本在住の者で、以下の時計の購入(または購入予定)にあたり、
保証およびアフターサービスについて事前に確認させていただきたくご連絡いたしました。

【確認したい時計の情報】
1.モデル名(型番/リファレンス番号):________
2.シリアル番号(刻印がある場合):________
3.購入(予定)ショップ名および国・地域:________
4.保証書(ギャランティーカード)の状態
 (販売店スタンプの有無/購入日の記入有無など):________
5.私の居住国:日本

【お伺いしたい点】
・この個体(上記型番・シリアル)は、日本国内の正規サービスセンターで
 保証および修理サービスの対象となりますでしょうか。
・並行輸入品(または海外正規店で購入した場合)の場合、
 保証や修理対応に差異や制限があるかをご教示ください。
・修理が必要になった場合、国内サービスセンターで受付可能か、
 また受付条件があれば併せてお知らせください。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。

――――
名前:________
メールアドレス:________
電話番号:________
居住地:________

テンプレートの活用ポイント

  • 型番・シリアル番号はできる限り正確に記載する
  • 「並行輸入」「海外正規店で購入」など流通経路は具体的に書く
  • メーカー公式への問い合わせは、メールか問い合わせフォームなど“記録が残る形”で行うのが推奨
  • 返答は保存(スクリーンショット・PDF化)しておくと、トラブル時に役立つ
  • もし回答が「並行品は保証対象外」といった内容でも、“事前に確認していた”という証明になるため非常に有効

このテンプレートを使うタイミング

  • 並行輸入店や海外ショップで買う前に確認したいとき
  • 購入済みの時計の保証書に不備があり不安なとき
  • 修理が必要だが、正規で対応できるか事前に知りたいとき

メーカーによって運用が異なるため、購入前・購入後どちらでも活用できる“トラブル回避の最強ツール”です。

並行輸入時計を買う前に必ず確認すべき10の項目

並行輸入時計を買う前に必ず確認すべき10の項目
イメージ:グランド・クロノメーター

並行輸入時計は価格メリットが大きい一方、保証・サービス体制・販売店の質など、確認すべき点が正規品より多くなります。

以下のチェック項目を押さえておくことで、トラブルを未然に防ぎ、満足度の高い購入につながります。

1. 保証書(ギャランティ)の状態

保証書は時計の「身分証明書」のような存在です。以下を必ず確認します。

  • メーカー公式の保証書か
  • 記入(日付・販売店名・シリアル番号)があるか
  • デジタル保証の場合、登録状況はどうか
  • そもそも保証書が付属しているか

保証書の状態はブランドごとの制度によって扱いが変わるため、購入前の確認が最重要です。

2. シリアル番号の一致

時計本体・保証書・箱などの番号が一致しているか確認します。

番号が不一致の場合、

  • メーカーで修理不可
  • 保証の対象外

といったケースになり得ます。

特にロレックス、オメガなどではシリアル管理が厳密です。

3. 新品・未使用品・中古の違いの明確化

販売店によっては「未使用品」と「新品」が混同されていることがあります。

  • 新品:メーカーや正規代理店から直送された完全未使用
  • 未使用品:個人や業者が一度所有したが使用していない
  • 中古:使用歴がある/微細な傷あり

「未使用品=新品」ではありません。

4. 並行輸入店の保証内容

メーカー保証とは別に、店舗が独自の保証(1〜3年など)を提供しているケースがあります。

確認ポイント

  • 何が保証対象か(内部故障のみ/外装修理含む?)
  • 保証除外事項(衝撃・水没・磁気帯など)
  • 修理はメーカーに依頼するのか、外部工房なのか

「店保証=メーカー同等」とは限りません。

5. メーカーでの修理可否

ブランドによって、並行品でも修理可能なメーカー/条件付きのメーカー/不可のケースがあります。

確認すべき点

  • メーカー受付が可能か
  • 受付条件(保証カードの記入や登録の有無など)
  • 修理費用は正規と同額か
  • 部品交換制限があるか

特に雲上ブランドやロレックスなどは要注意です。

6. 外装・付属品の完全性(欠品チェック)

高級時計は付属品も価値の一部です。

  • 外箱
  • 内箱
  • 説明書
  • 余りコマ
  • 保証書
  • タグ(ブランドによる)

欠品があるとリセールバリューが下がるため注意が必要です。

7. 時計のコンディション(個体差)

新品・未使用品・中古のいずれにしても、個体ごとの状態をチェックしましょう。

  • 微細な傷
  • ガラスの欠け
  • ベゼルのズレ
  • ブレスの擦れ
  • ムーブメントの精度(店頭なら計測可)

画像だけでは判断できない場合も多いため、可能なら実機確認が望ましいです。

8. 販売店の評価・実績

並行輸入店の信用度は最重要ポイントのひとつです。

確認方法

  • Googleレビュー
  • 価格比較サイトの評価
  • 古物商許可番号の提示
  • 実店舗の有無
  • アフターサービス体制

価格が極端に安い店は注意が必要です。

9. 税金・関税の扱い

海外通販で時計を購入する場合、関税・消費税が発生します。

  • 腕時計の関税率
  • 送料・関税を含めた実質価格
  • 海外ショップの返品ルール

国内の並行店と比べた「最終的なトータル価格」で判断しましょう。

10. 正規店特典との比較

正規店には、並行店にはないメリットがあります。

  • 延長保証(ブランドによって最大8年)
  • メンテ履歴の一元管理
  • ベルト調整無料
  • 新作情報/優先案内
  • 信頼性の高いアフターサービス

並行の価格メリットと、正規の安心感を比較し、自分がどちらを重視するかを明確にすることが大切です。

■ まとめ:並行輸入は“制度理解”が成功のカギ

並行輸入時計の魅力は価格だけでなく、運が良ければ正規では手に入りにくい人気モデルが見つかる点にもあります。

ただし、保証・修理・店舗の品質は正規より複雑なため、今回の10項目を確認しておくことで「買ってから困った」というリスクを大きく減らせます。

主要ブランドの並行差別・保証制度まとめ

主要ブランドの並行差別・保証制度まとめ
イメージ:グランド・クロノメーター

ここでは、検索されることが特に多い

ロレックス/パテック フィリップ/ヴァシュロン・コンスタンタン/オーデマ ピゲ/オメガ/カルティエ/グランドセイコー

の“並行時の取り扱いの違い(いわゆる並行差別)”を整理します。

以下は「並行を差別する」という意図ではなく、ブランドごとの保証制度やサービス仕様の違いに基づく説明です。価格・制度は国・時期で変動するため、「傾向」としてご理解ください。

ロレックス(ROLEX)

■ 並行品の特徴

  • 高い流通量を持つため、並行市場が非常に大きい
  • 保証は「国際保証カード」があればグローバルで有効

■ 並行品が受けやすい“扱いの違い”

  • 正規店の延長保証など、独自特典は受けられない
  • メンテナンス受付は可能だが、保証書の真贋チェックが厳格
  • 修理費は正規購入者と同一体系

■総評

→ 並行購入でも実質的な不利益は少ないが、真贋と保証書の状態が重要

パテック フィリップ(Patek Philippe)

■ 並行品の特徴

  • デジタル保証に移行しており、保証書情報が非常に重要
  • 雲上ブランドの中でも制度が厳格

■ 並行品の取り扱い傾向

  • 正規店購入者向けサービスが豊富(国による)
  • 保証登録状況で扱いが変わる
  • 修理受付は可能だが、詳細チェックが厳密

■総評

→ 並行でも修理可能だが、登録情報の正確性が価値を大きく左右するブランド。

ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)

■ 並行品の特徴

  • 保証は国際保証で対応
  • 正規店購入者向けの延長保証制度あり(地域による)

■ 並行品の扱い

  • 延長保証は「正規購入」が条件
  • 修理受付は可能
  • コレクションにより部品供給状況が異なることも

■総評

→ 並行で買う場合、延長保証の有無がもっとも大きな違い。

オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)

■ 並行品の特徴

  • デジタル保証化
  • 販売・アフターサービスともに「ブティック中心主義」

■ 並行品の扱い

  • 一部国では、正規店購入者限定の優遇サービスがある
  • 修理受付は可能だが、診断が厳格
  • 登録済み保証情報の正確さが重要

■総評

→ 並行は“買える”が、ブティック体験・長期的なサポートは正規が優位なブランド。

オメガ(OMEGA)

■ 並行品の特徴

  • 並行流通が非常に多い
  • 公式保証は並行でもほぼ共通で利用可能

■ 並行品の扱いの特徴

  • メーカー保証が正規・並行で共通運用
  • 公式サービスセンターで修理可能
  • 一部モデルは並行の方が入手しやすい

■総評

→ 並行でも安心感が高く、価格メリットがもっとも出やすいメジャーブランドの一つ

カルティエ(Cartier)

■ 並行品の特徴

  • 保証の取り扱いは安定している
  • デジタル保証が広まりつつある

■ 並行品の扱い

  • 国際保証は正規店と同等に利用可能
  • 正規店限定の「延長保証」が設けられる場合あり
  • 外装修理はブランド独自の基準に従う

■総評

→ 並行購入でも困りにくいブランド。ただし、延長保証のために正規を選ぶ価値も高い

グランドセイコー(Grand Seiko)

■ 並行品の特徴

  • 国内外で人気が高まっており、並行流通も増加
  • 国内正規と海外仕様で保証体系が異なる

■ 並行品の扱い

  • 国内正規の「延長保証」は正規購入が条件
  • 並行品でもメーカーによる修理受付は可能
  • 海外仕様は部品差・仕様差があるケースも

■総評

→ 並行でも問題なく使えるが、保証や部品供給における“日本仕様・海外仕様の違い”は理解が必要。

ブランド公式の保証制度リンク一覧(信頼できる情報源)

各ブランドの保証制度や修理受付方針は、年ごとに更新されたり、地域によって説明内容が異なったりします。
そのため、本記事では最新の制度を確認できる“公式情報ソース”を必ず参照できるよう、以下の一覧を用意しました。

下記はすべて 公式サイトまたは信頼できる公開ソース であり、読者が自分で保証条件をチェックできるようになっています。特に「並行差別」というテーマは誤解を生みやすいため、制度の根拠を自分の目で確認できることに大きな意味があります。

主要ブランドの保証制度:公式情報リンク一覧

ブランド名情報ソース / 公式ページ主な内容
ロレックス(ROLEX)The Rolex Guarantee(公式)国際保証 5 年、保証カードの条件、販売店情報などを説明
オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)International Sales Warranty PDF(公式)正規購入の条件、基本保証 2 年/Web登録で最大 5 年保証に延長
複数ブランド比較(ロレックス/オメガなど)時計保証制度まとめ記事(Piazo)有名ブランドの保証期間・注意点を横断的に確認できるまとめ
国内正規店(参考)カミネ:メンテナンス情報ページ日本国内での保証制度や取り扱い条件の実例を確認できる(正規販売店視点)

引用元リンク

以下に、すぐ公式情報にアクセスできるようリンクも掲載しておきます。

■ 主要ブランドの比較表(要点)

スクロールできます
ブランド並行品の修理受付延長保証並行で注意点
ロレックス×(正規限定)保証書の状態
パテック×(国/条件次第)登録情報
VC×(正規限定)保証延長不可
AP×(正規限定)登録・ブティック体制
オメガ○(条件次第)状態確認
カルティエ○(正規特典)延長保証
GS×(正規限定)海外仕様の差

■ まとめ:並行品が“損をする”のではなく、制度が違うだけ

実際には、多くのブランドが並行品でも修理受付を行っています。

違いが生じるのは、以下のような制度的な部分です。

  • デジタル保証の登録要件
  • 正規店限定の延長保証
  • ブティックサービス
  • 部品供給ポリシー
  • 海外仕様との差異

つまり、並行輸入時計の評価は「差別」ではなく“制度の設計に起因する扱いの違い”と理解する方が正確です。

並行品 VS 正規品:どちらが向いている?タイプ別診断

並行品 VS 正規品:どちらが向いている?タイプ別診断
イメージ:グランド・クロノメーター

正規品と並行品は「どちらが得か?」という比較になりがちですが、実際には “どちらが自分の価値観に合うか” がもっと重要です。

この章では、読者が迷わず選べるように7つのタイプ別に“最適な選び方”を整理しました。

価格を優先したいタイプ

並行品がおすすめ

こんな人に向いています

  • 少しでも安く買いたい
  • 状態が良ければ新品・未使用にこだわらない
  • 正規ブティックの体験より実質的な価格が大事

並行品のメリット

  • 正規より10〜30%安いことが多い
  • モデルによっては流通量が豊富
  • 良い個体を選べば品質は同じ

注意点:保証書の状態と店舗の信頼性は確認必須。

保証・メンテナンスを重視するタイプ

正規品がおすすめ

こんな人に向いています

  • 確実にブランド公式サービスを使いたい
  • 延長保証を最大限に活用したい
  • 時計を長く、大切に維持したい

正規品のメリット

  • 延長保証が付くブランドが多い(最大8年など)
  • 修理・調整をブランドが一元管理
  • 売却時も評価されやすいことがある

特に正規をおすすめするブランド例
パテック/AP/ヴァシュロン/GS(国内仕様重視の場合)

人気モデルを確実に入手したいタイプ

並行品が有利な場合が多い

正規店で入手が困難なモデルは、並行市場の方が“すぐ買える”ことが多いです。

  • ロレックスのスポーツモデル
  • オーデマピゲの一部ライン
  • オメガの限定モデル

ただし、人気モデルは価格が高騰しやすく、新品でも正規より高い状況があります。

「すぐ欲しい」か「定価で買いたい」かで判断が変わる

ブティック体験を楽しみたいタイプ

正規品が圧倒的におすすめ

こんな人に向いています

  • ブランドの世界観が好き
  • 店舗でのフィッティング・接客を重視
  • 将来的に別モデルの購入も考えている

ブティックでは、

  • アフターサポート
  • ノベルティ
  • イベント招待

など、ブランドによって魅力的な体験があります。

売却価値も考えたいタイプ

どちらも一長一短。個体によって変わる。

売却時のポイントは

  • 人気モデルかどうか
  • 付属品の完備状況
  • 市場動向
  • 保証書の状態

一般的には、

  • ロレックス → 並行でもリセール強い
  • 雲上ブランド → 正規の方が履歴が一元管理で評価されやすい
  • オメガ/カルティエ/GS → 状態と価格次第で変動

→ 売却重視なら、ブランドとモデルごとの傾向を確認するのが正解

海外仕様のモデルも選びたいタイプ

並行品の選択肢が広い

並行市場では、国内未展開モデルや海外仕様が普通に入ります。

例えば:

  • 欧州仕様のGS
  • 海外限定のスピードマスター
  • 地域限定のチューダー

ただし:

  • カレンダー表記(言語)が異なる
  • 保証体系が国内正規と違う場合がある

→ 特に グランドセイコーは“国内仕様・海外仕様の差”を理解して購入したい

初めての高級時計で不安が強いタイプ

正規品が安心

理由

  • 価格以外の不安要素が少ない
  • 保証・修理の窓口が明確
  • 本物かどうかを気にしなくて済む
  • 初期不良の対応がスムーズ

初めての高級時計は、“買ってから悩む時間”が減る方が満足度は高い傾向があります。

■ 結論:どちらが得ではなく「何を重視するか」で決まる

重視するポイントおすすめ
価格重視並行
保証重視正規
人気モデルが欲しい並行(ただし定価では買えないことも)
ブティック体験正規
売却価値モデルごとに異なる
海外仕様も選びたい並行
初めてで安心重視正規

“並行差別”と呼ばれる扱いの違いも、裏側を見るとほとんどが 保証制度の仕様差 に過ぎません。

まとめ & よくある質問(FAQ)

並行差別 ブランド一覧
イメージ:グランド・クロノメーター

■ この記事のまとめ:後悔しない時計選びのために

並行輸入時計における“並行差別”とは、

特定のブランドが並行品を不当に扱うという意味ではなく、メーカーごとの保証制度やサービスの仕様の違いが原因で起こる“扱いの差”

を指す場合がほとんどです。

この記事で紹介した通り:

● 並行品が有利なポイント

  • 価格が安い
  • モデルの選択肢が広い
  • 人気モデルが手に入りやすい

● 正規品が有利なポイント

  • 延長保証や登録制度が受けられる
  • 公式サービスの優遇がある
  • 店舗の安心感・体験価値が高い

● ブランドごとの制度差が“扱いの差”につながる

  • デジタル保証(ロレックス・パテック・APなど)
  • 正規限定の延長保証(カルティエ・GSなど)
  • ブティック主義(AP・パテックなど)

つまり、並行か正規かは、どちらが優れているかではなく、“自分の価値観に合っているかどうか” が判断軸になります。

  • 価格
  • 保証
  • ブティック体験
  • 資産性
  • 入手性

以上の価値観を再確認してみましょう。

この記事がその判断材料となり、後悔のない時計選びにつながれば幸いです。

FAQ:並行差別・並行輸入時計に関するよくある質問

並行差別は本当に存在するの?

厳密には「差別」というより、保証制度の違いによって扱いが異なるというのが正確です。

たとえば、

  • 正規店限定の延長保証
  • デジタル保証の登録要件
  • ブティック限定サービス

などが、結果として“並行との差”に見える形になっています。

並行品はメーカーで修理してもらえる?

多くのブランドで 修理は受け付けてもらえます

その際、以下のような条件があります:

  • 保証書があるか
  • その保証書が正式なものか
  • 登録情報が正しいか(デジタル保証)
  • 海外仕様の場合の部品差

ただし、延長保証や一部サービスは正規購入限定の場合があります。

並行品は偽物が多い?

信頼できる店舗で購入すれば、偽物のリスクは極めて低いです。

ただし、次のような場合には注意が必要:

  • 極端に安い
  • 評判が不透明
  • 保証書が未記入・欠損
  • 個体状態が不自然

販売店の実績と信頼性のチェックが最重要です。

初めて時計を買う場合、並行と正規どちらが良い?

「安心感」を重視するなら 正規品

「価格メリット」を重視するなら 並行品

初めての場合は、

  • 保証対応
  • 初期不良の時の対応
  • メンテナンスの受付窓口

などがシンプルで済むため、正規の方がストレスが少ないことが多いです。

売却時は並行の方が不利?

ブランドやモデルによります。

  • ロレックスは並行でも強い傾向
  • 雲上ブランド(パテック・AP・VC)は保証履歴が一元管理できる正規品が評価されやすい
  • オメガ・カルティエ・GSは個体状態や付属品の完備が重視される

売却を考える場合は、ブランドごとの“二次流通の傾向”を見るのが正確です。

並行品でも延長保証を受けられる?

ブランドによります。多くのブランドは 正規店購入が条件 です。

例:

  • カルティエ → 正規登録で延長保証
  • GS → 国内正規で延長保証
  • 雲上ブランド → 正規限定のサービスが多い
海外通販で買うメリットと注意点は?

メリット:

  • 国内流通が少ないモデルが買える
  • 価格メリットが大きい場合もある

注意点:

  • 関税・消費税
  • 保証書の扱い
  • 返品が難しい
  • 国際配送リスク

国内並行店とのトータル比較が重要。

【重要:免責事項】

当サイトの情報は、時計の趣味・鑑賞、および文化的・技術的な背景の解説を目的としており、金銭的利益や価格保証を目的とするものではありません。市場での価格動向は常に変動し、将来の価格は保証されません。購入・売却に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任で行ってください。

詳細は免責事項をご確認ください。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

知足 知足 ライター

兄のオメガ スピードマスターに憧れた幼少期から20年以上、時計の世界を探求し続けています。現在も憧れのジャック・マイヨールモデルを探し求めながら、読者の皆様に正確で実用的な時計情報をお届けしています。

「時計選びで後悔する人を一人でも減らしたい」という想いで執筆活動を続けています。

目次