ミドー（MIDO）「オーシャンスター」は、10〜20万円台の実用ダイバーズとして高い支持を集めるシリーズです。
しかし多くの人が、購入前に次のような疑問を抱きます：
- 本当に評判通り“コスパが良い”のか？
- ロレックス・オリス・ロンジンと比べてどうなのか？
- 技術的に優れているポイントは？
- どのモデルを選ぶべきか？
この記事では、最新モデル情報・実際の使用レビュー・技術的な解説・他ブランド比較・中古価値・弱点まで、網羅的に徹底解説します。
ミドー「オーシャンスター」とは？【結論：実用主義の到達点】
オーシャンスターをひと言で表すなら、「堅実なスペックと日常性のバランスに優れた、実用時計の優等生」です。
シリーズ共通の特徴は次のとおり：
- 80時間パワーリザーブ（Caliber 80）
- 200〜600mの高い防水性能
- 視認性を追求したミドーらしいデザイン
- セラミックベゼル採用のモデルも多い
- 飽きが来ない、上品なダイバーズスタイル
ミドーはスウォッチグループ（ETA・オメガ・ロンジンを擁する世界最大級の時計コンツェルン）の一員であり、ムーブメントや製造クオリティの高さが安定しているのが強みです。
主要モデルの比較表
| 200C | 600（COSC） | GMT | |
|---|---|---|---|
| モデル名 | オーシャンスター200C | オーシャンスター600（COSC） | オーシャンスター GMT |
| 外観 |  |  |  |
| ケース径 | 42.5mm | 43.5mm | 44mm |
| 防水 | 200m | 600m | 200m |
| ムーブメント | ⏱ Caliber 80 ⚙ 80時間パワー | ⏱ Caliber 80 Si 🎯 COSC認定 | 🌍 Caliber 80 GMT 🛫 旅行向け |
| 特徴 | ✔ セラミックベゼル ✔ 普段使い最強 | ✔ 600m防水 ✔ 本格ダイバー | ✔ GMT針搭載 ✔ 存在感のあるデザイン |
| 価格帯 | 12〜15万円 | 20〜25万円 | 17〜20万円 |
【その他の派生モデル】
オーシャンスターには上記3モデル以外にも、用途やデザインに特化した派生ラインが存在します。
オーシャンスター トリビュート
レトロ好きに人気のヴィンテージ風デザイン
ハタ貴金属オーシャンスター クロノグラフ
スポーティーで存在感のあるクロノ仕様
ハタ貴金属どちらも需要はありますが、万能性やコスパではやはり「200C・600・GMT」が中心的な選択肢になります。
【専門解説】Caliber 80 とは？技術的な魅力をわかりやすく解説
ミドーを語る上で外せないのが「Caliber 80」の存在です。 このムーブメントはスウォッチグループが開発し、ETAを母体とする安定性を受け継いでいます。
Caliber 80 の主な特徴
- 最大80時間のパワーリザーブ
- 日常使用に強い耐衝撃性
- ロングパワーリザーブでも精度が安定
- シリコンヒゲゼンマイ版（Si）は耐磁性が向上
- メンテナンス頻度を抑えやすい構造
とくに「80時間」は強力で、週末に外して月曜に着けても止まっていないことが多く、オーナーからの満足度が高いポイントです。
なぜ低価格でここまでの性能が出せるのか？
理由のひとつは、スウォッチグループが垂直統合によって大量に生産できる体制を持っているためです。 コストを抑えながら安定した品質を出しやすく、結果としてユーザーは“価格以上の性能”を得られる構造になっています。
デザイン・着用感の徹底レビュー【専門家＋ユーザー視点】
オーシャンスターの魅力のひとつが、「実用性を残したまま上品にまとめたデザイン」です。
手首16〜17cmの平均的な日本人男性であれば、42〜44mmのサイズでも想像以上に収まりがよく、ラグが短めの設計のためフィット感が高いです。
着用して感じるポイント
- 厚みはあるが重すぎず、バランスが良い
- リューズガードが控えめで“ダイバーズ感が強すぎない”
- ベゼルの操作感はカチッと上質
- 文字盤の視認性が非常に高い
- ラバーベルト版は軽快で夏に人気
特に200Cはケースラインが綺麗で、普段着や仕事にも合わせやすく、時計初心者でも扱いやすいデザインになっています。
生活シナリオ別評価
✔ 仕事：黒・青の定番カラーならスーツとも好相性
✔ 休日のアウトドア：200m防水で気を使わず使える
✔ 旅行：GMTモデルが特に便利で人気
✔ 海・プール：実用防水が高く安心
オーシャンスターは「頑丈で上品」というバランスが絶妙で、1本で幅広いシーンに対応できるのが魅力です。
ミドー オーシャンスターのメリット【深掘り版】
オーシャンスターは「10〜20万円台のダイバーズ」という枠で見ると、総合力が非常に高く、機械式時計における“実用的価値”に強みがあります。
① 80時間パワーリザーブが本当に便利
実際に使っていて最も体感しやすいメリットが「止まりにくい」という点。 平日はビジネスウォッチを使い、休日にオーシャンスターを使うという人でも、土曜の朝から日曜夕方まで外して、月曜に着けても動いているケースが多いです。
② セラミックベゼルの高級感
200C・GMTなど人気モデルに搭載されているセラミックベゼルは、光の反射が落ち着いて高級感があります。 実物を手に取ると「写真より良い」と感じることが多いポイントです。
③ 無駄のないデザインで飽きにくい
ミドーは派手さよりも“永く使えるデザイン”を重視しています。 数年単位で時計を絞って使う人にほど満足度が高いです。
④ 品質と価格のバランスが抜群
スウォッチグループ製ムーブメントの安心感、ベゼル・ケース仕上げ、夜光の強さなど、 総合的に見て「価格以上の時計」であるという評価が多いです。
ミドー オーシャンスターのデメリット
一方で、価格が控えめだからこそ出てくる弱点も存在します。 購入前に理解しておくことで、満足度が大きく変わります。
① ブランド知名度は高くない
時計好きには知られていますが、一般的な知名度はセイコーやタグホイヤーに劣ります。 「誰でも知っているブランドを着けたい」という人には向きません。
② ケースサイズが大きめ
200Cは42.5mm、GMTは44mmと、平均よりやや大きめ。 手首15cm以下だと“存在感が強め”に感じる場合があります。
③ 付属のブレスレットがやや硬め
品質は良いものの、コマが重く硬さがあるため、スッと馴染む「オメガ級」と比べると少し違いがあります。
【1年使用レビュー】実際に使って感じたリアルな評価
複数モデルを実際に使用したユーザーの声と、時計専門店スタッフからのヒアリングをまとめた“総合レビュー”です。
◎ 精度：十分安定（±5〜10秒/日）
Caliber 80は高精度ではないものの、日常使用ではほとんど不便なし。 特にシリコンヒゲ仕様の600は精度がより安定する傾向。
◎ 傷のつきにくさ：ベゼルが優秀
セラミックベゼルは傷が目立ちにくく、長期間きれいな状態を保ちやすいです。
◎ 夜光の強さ：十分明るく実用的
自然光・室内の蓄光だけでしっかり光るため、暗所での視認性は良好。
◎ 仕事で使いやすいデザイン
ダイバーズにしては落ち着いており、シャツの袖にも収まりやすい点が高評価。
◎ ベルト交換で化ける
オーシャンスターはNATO・ラバー・メタルのどれでも相性がよく、 特に黒ラバーは軽快で「別の時計のようになる」と評判。
競合モデルとの比較と市場評価
ミドーは同価格帯に強力な競合が多く、比較記事が検索上位に入りやすい領域です。 ここでは“買い”のポイントが明確になるよう、目的別に比較します。
オリス アクイスとの比較
オリス ORIS アクイス デイト 733 7730 4135M ジャックロード 【腕時計専門店】
- 価格：アクイスの方が高い（20〜30万円台）
- 仕上げ：アクイスの方がエッジと質感が上
- 使いやすさ：オーシャンスターは日常寄りで軽い
ロンジン ハイドロコンクエストとの比較
ロンジン ハイドロコンクエスト L3.780.4.56.6 ハタ貴金属
- ブランド力：ロンジンの方が強い
- 防水性能：同等
- 価格：ミドーの方がコスパが高い
セイコー プロスペックスとの比較
セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ GMT SBEJ011【コアショップ専売モデル】 ザ・クロックハウス 楽天市場店
- 耐久性：セイコーは極めて強い
- ムーブメントの安定性：ミドーが上
ポチップ
中古市場の評価・価格動向
オーシャンスターは中古市場でも「実用時計」として安定した人気があります。
- 買取価格：新品の40〜55％が相場
- 流通数：200C・GMTは多い、600は少ない
- 状態：セラミックベゼルのため美品が多い
値上がりするタイプの時計ではありませんが、初めての機械式としては非常に扱いやすい価格帯です。
ミドー オーシャンスターはどんな人に向いている？
✔ 機械式時計が初めてで、強い相棒が欲しい
✔ 頻繁にゼンマイを巻きたくない（80時間が便利）
✔ 高級感より実用性重視
✔ 海・アウトドアで時計を気にせず使いたい
✔ 「ロレックスの廉価版」に見えないデザインが良い
ミドー オーシャンスターの選び方【完全ガイド】
- ① 手首サイズで選ぶ
- ② 実用性で選ぶ
- ③ デザインで選ぶ
- モデル別：買うべき人はこんな人
- よくある誤解と正しい理解
- まとめ：ミドー オーシャンスターは“長く付き合える相棒”
- ミドー オーシャンスター購入前のQ&A
選び方の軸は以下の4つです。
- 手首の太さ
- 使うシーン（仕事・海・旅行など）
- デザインの好み
- 必要な機能（GMT、600m防水など）
① 手首サイズで選ぶ
| 手首サイズ | おすすめモデル |
|---|---|
| 手首16cm以下 | オーシャンスター 200C / 200 |
| 手首16〜18cm | 200C / GMT / 600 どれでもOK |
| 18cm以上 | 44mmのGMTも自然に似合う |
② 実用性で選ぶ
| ライフスタイル | おすすめモデル |
|---|---|
| 普段使い最優先 | 200C |
| 海・アウトドア | 600（COSC） |
| 海外旅行が多い | GMT |
③ デザインで選ぶ
ミドーはベーシックで飽きがこないカラーが多いですが、迷った場合は下記が鉄板です。
- 黒 × セラミックベゼル → 最も万能
- 青 × セラミックベゼル → 上品で人気
- GMTのバイカラー → 旅行好きに根強い人気
モデル別：買うべき人はこんな人
オーシャンスター 200C（最も人気）
✔ コスパ最優先
✔ 普段使いが多い
✔ 初めての機械式時計
オーシャンスター 600（COSC）
✔ 精度を重視
✔ 本格的な防水性能が欲しい
✔ 頑丈な一本を探している
オーシャンスター GMT
✔ 旅行好き
✔ 大きいスポーツ時計が好き
✔ 個性あるデザインを求める
よくある誤解と正しい理解
「ミドーは安いブランド」→ 誤解
ミドーは“派手さを抑えた実用時計ブランド”であり、価格帯に対して品質はむしろ高い評価を受けています。
「Caliber 80は精度が悪い」→ 誤解
精度は個体差があるものの、多くのユーザーが±5〜10秒/日前後を報告しています。普段使いとしては十分に安定しています。
「デカいから使いにくい」→ 部分的に正しい
44mmのGMTは大きめですが、200Cは42.5mmでラグが短いため“数字の割に収まりが良い”のが特徴です。
まとめ：ミドー オーシャンスターは“長く付き合える相棒”
オーシャンスターは「派手ではないが、確実に良い時計」という評価に集約されます。
- 80時間パワーリザーブで止まりにくい
- 仕事・休日どちらにも似合うデザイン
- セラミックベゼルで長く綺麗に使える
- 10〜20万円台でスペックが圧倒的に優秀
迷ったら、まずは200Cを候補にすれば間違いありません。
ポチップ
【完全否定】ミドーは日本撤退していない！2024年春の噂の真相とCaliber 80が保証する購入後の「長期的な安心」
ミドー オーシャンスター購入前のQ&A
- 普段使いメインでもオーシャンスターは向いていますか？
-
はい。控えめなデザイン・高い実用性・耐久性があるため、毎日の相棒として使いやすいモデルです。特に200Cは軽快で“仕事でも休日でも違和感がない時計”として評価されています。
- 機械式が初めてでも大丈夫？
-
問題ありません。Caliber 80は初心者向けとして非常に扱いやすく、止まりにくい点が安心。メンテナンスサイクルも比較的長めです。
- サイズ選びが心配……手首15cm台でも大丈夫？
-
手首15.5cm以上なら200C・200は十分着用可能です。GMT（44mm）は存在感が強くなるため、シャツ袖を重視するなら200Cが安心です。
- 資産価値は期待できる？
-
資産性を求める時計ではありませんが、人気シリーズのため中古市場での回転が早く、手放す際の負担が少なめです。
- 正規品と並行輸入どちらが良い？
-
保証重視なら正規品、価格重視なら並行輸入です。ただし並行でもスウォッチグループの品質は安定しているため、コスパで選ぶ人が多いです。 ▶並行輸入に関してはこちら：時計の並行差別を完全解説
