「IWCは買ってはいけない」
そんな言葉を目にして、購入を迷っていませんか?
IWCはポルトギーゼやパイロット・ウォッチなど、世界的に知られる高級時計ブランドです。それなのに「リセールが悪い」「維持費が高い」「大きくて使いにくい」といった声があると、高いお金を払って後悔しないか不安になるのも無理はありません。
しかし、「買ってはいけない」という評判だけでIWCを判断するのは早計です。
実際には、こうした評価には事実として確認できる部分と、モデルや価値観によって判断が変わる部分があります。
この記事では、IWCが「買ってはいけない」と言われる理由を一つずつ確認し、現在のメンテナンス事情や中古市場での評価、サイズ・使い勝手まで整理します。
さらに、デメリットを知ったうえで、それでもIWCが選ばれる理由や、どんな人なら購入後に満足しやすいのかも解説します。
「IWCは買ってはいけないのか」という評判ではなく、自分にとって買う価値のある時計なのかを判断したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- IWCが「買ってはいけない」と言われる理由と実態
- IWCの維持費やリセール、サイズの注意点
- IWCを買って後悔しやすい人と満足しやすい人
IWCが「買ってはいけない」と言われる3つの理由

IWCについて調べると、「維持費が高い」「リセールが悪い」「大きくて使いにくい」といった声が見つかります。ただし、これらはIWC全体に当てはまるとは限りません。購入後の後悔につながりやすいポイントを、現在の情報から一つずつ確認してみましょう。
正規メンテナンス費用は高いのか
IWCの正規メンテナンスは、購入前に費用を考えておきたい項目です。
現在のIWC公式サイトでは、モデル番号やシリアル番号を入力してサービス料金の目安を確認する「サービス料金計算ツール」が用意されています。つまり、IWCのメンテナンス費用を一律に「○万円」と考えることはできず、時計のモデルや必要な作業、部品交換などによって変わります。
なかでもコンプリートサービスは、時計を分解して洗浄・点検し、必要な部品を交換したうえで、組み立てや精度、パワーリザーブ、防水性などを確認する本格的なメンテナンスです。作業や交換部品には24か月の保証が付いています。
また、IWCは現在、時計ごとに適切なサービス時期が異なるとしており、「すべての時計を○年ごとにオーバーホールする」という一律のサイクルは案内していません。着用頻度や使用環境などを考慮し、精度や機能に変化が見られたときにサービスを検討する考え方です。
したがって、「IWCはメンテナンス費用が高いから買ってはいけない」と単純に判断するのは適切ではありません。ただし、高級機械式時計である以上、購入価格だけでなく、将来的なメンテナンス費用も含めて予算を考えておく必要があります。
詳しい料金やサービス内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。

リセールは悪いのか
「IWCはリセールが悪い」という評判については、ロレックスのような高い資産性を期待するなら、慎重に考えたほうがよいというのが実情です。
2026年8月時点のWatchChartsでは、IWCの118モデルを対象とした平均的な価値保持率は新品価格に対して約36.7%低い水準とされています。ただし、これは米国市場の小売価格と中古市場価格を基にしたデータであり、日本の買取価格をそのまま示すものではありません。
また、IWCの中でもモデルによって差があります。つまり、
「IWCだから価値がない」のではなく、モデルによって中古市場での評価が異なる
と考えるべきです。
そのため、将来的な売却価格を最優先するなら、IWCだけで決めず、他ブランドも含めて比較したほうがよいでしょう。
一方で、購入した時計を長く使うつもりなら、リセールだけを理由にIWCを避ける必要があるとは限りません。資産価値をどこまで重視するかによって、IWCの評価は変わってきます。
サイズや使い勝手は自分に合うか
IWCには「大きな時計」というイメージがありますが、現在のラインアップはさまざまです。
パイロット・ウォッチには36mm、40mm、41mm、43mm、44mm、46mmなどがあり、40mmの「パイロット・ウォッチ・マークXX」も展開されています。一方、ポルトギーゼ・クロノグラフは41mm・厚さ13mm、ポルトギーゼ・オートマティック40は40.4mm・厚さ12.3mmです。

数字だけで大きさを判断せず、購入時には実機で次の点を確認しておきましょう。
- 手首からラグが大きく張り出さないか
- ケースの厚みが袖口に干渉しないか
- 重さや存在感を負担に感じないか
- 普段の服装や用途に合っているか
「IWCだから大きい」のではなく、「欲しいモデルが自分の手首と使い方に合うか」を確認することが、サイズによる後悔を避けるポイントです。
また、機械式時計は磁気の影響で精度が乱れることがあります。スマートフォンやパソコン、バッグのマグネットなどには注意が必要で、これはIWCに限らず機械式時計全般に共通する注意点です。精度に異常を感じた場合は使用環境を確認し、改善しなければ正規サービスへ相談しましょう。
この3点を見ると、「IWCは買ってはいけない」とされる理由の多くは、IWCそのものの欠点というより、購入者が何を重視するかによって評価が変わる問題だと分かります。
ここから先は、こうした懸念を理解したうえで、それでもIWCが選ばれている理由を見ていきます。
それでもIWCが選ばれる理由

ここまで見ると、IWCにはメンテナンス費用やリセール、モデルによるサイズ感など、購入前に確認しておきたい点があります。それでもIWCを選ぶ人がいるのは、価格や資産価値だけでは測れない魅力があるからです。
デザインと長い歴史に価値を感じられる
IWCの魅力の一つは、流行だけに左右されにくい、機能性を意識したデザインです。
IWCには、1936年に誕生した「スペシャル・パイロット・ウォッチ」をはじめ、1939年に登場したポルトギーゼ、1948年に開発されたマーク11など、長い歴史を持つコレクションがあります。
そのため、単に「高級時計だから」という理由ではなく、IWCが積み重ねてきたデザインや歴史そのものに魅力を感じる人にとっては、購入する意味があります。
モデルごとに異なる個性を楽しめる

IWCは一つのデザインだけで展開されているブランドではありません。
エレガントな雰囲気を持つポルトギーゼ、視認性や実用性を意識したパイロット・ウォッチ、スポーティーなインヂュニアやアクアタイマーなど、コレクションによって方向性が異なります。現在のIWCも、これら複数のコレクションを展開しています。
だからこそ、ブランド名だけで選ぶのではなく、自分の好みや用途に合ったモデルを探せることがIWCの面白さでもあります。
詳しいモデルの特徴や選び方については、個別の記事で確認するほうが適しています。ここでは「IWCならどの時計を選んでも同じ」というブランドではないことを押さえておけば十分です。
機能性を含めて時計を選べる
IWCには、デザインだけでなく用途を意識して設計されたモデルがあります。
たとえば現行のパイロット・ウォッチ・マークXXは40mmケースに10気圧防水、約120時間のパワーリザーブを備えています。また、インヂュニア・オートマティック40には軟鉄製インナーケースによる耐磁構造が採用されています。
もちろん、すべてのIWCが同じ仕様というわけではありません。モデルごとに性能や用途が異なるからこそ、見た目だけでなく、自分が必要とする機能まで含めて選べることに価値があります。
正規保証やアフターサービスも整えられている
IWCは購入後のサポートについても、現在の制度を整えています。
通常の国際保証は2年間ですが、「My IWC」に登録することで8年間に延長できます。
また、IWC公式FAQでは修理期間の目安を通常約4週間、ヴィンテージは平均約13週間と案内しています。コンプリートサービスとレストレーションサービスには24か月、シンプルサービスには12か月のサービス保証があります。
さらに2025年には、IWC自身が歴史的な時計を選定・修復し、認定書と保証を付けて提供する「IWC. Curated.」も始まりました。
こうした仕組みを見ると、IWCは購入時だけでなく、時計を長く所有することまで含めてブランドとの関係を考えていることが分かります。
ただし、これらは「IWCなら絶対に安心」という意味ではありません。保証やサービス内容にも条件があるため、購入するモデルと利用条件を確認することが大切です。
結局のところ、IWCを選ぶ意味は、リセールの強さだけにあるわけではありません。
デザイン、歴史、モデルごとの個性、必要な機能、そして長く所有することまで含めて価値を感じられるか。
そこに魅力を感じるのであれば、前章で挙げたデメリットを理解したうえでも、IWCを選ぶ理由は十分にあります。
IWCを買って後悔しやすい人・満足しやすい人

IWCを買って後悔するかどうかは、ブランドそのものよりも、時計に何を求めるかによって大きく変わります。
前章までで見てきたように、IWCには購入前に確認しておきたい点があります。一方で、それらを理解したうえで自分の価値観に合うモデルを選べば、長く楽しめる時計にもなります。
IWCを買って後悔しやすい人
次のような考え方が強い場合は、IWCを購入する前に一度立ち止まったほうがよいでしょう。
リセールを最優先する人
「できるだけ価値が下がらない時計を買いたい」という目的が最優先なら、IWCだけで決めるのはおすすめできません。中古市場での評価はモデルによって異なり、購入価格を大きく下回るケースもあるためです。
維持費をできるだけ抑えたい人
IWCは高級機械式時計なので、購入後もメンテナンス費用が発生します。時計本体の価格だけでなく、将来的なサービス費用まで含めて考える必要があります。
ブランド名だけで選ぼうとしている人
「高級時計だから」「IWCなら間違いない」という理由だけで選ぶと、購入後にデザインや使い勝手が自分の好みと合わなかった場合、満足しにくくなります。
サイズや用途を確認していない人
IWCはモデルによってケースサイズや厚み、防水性能などが異なります。実物を確認せずに購入すると、着け心地や普段の使い方との相性で後悔する可能性があります。
IWCを買って満足しやすい人
一方で、次のような価値観を持っているなら、IWCは購入候補として検討しやすいでしょう。
デザインや時計そのものに価値を感じる人
売却時の価格だけではなく、文字盤のデザインやケースの造形、ブランドが積み重ねてきた歴史など、時計そのものを所有することに魅力を感じる人です。
売却価格より所有満足を重視する人
将来いくらで売れるかよりも、「気に入った時計を身につけて過ごしたい」という気持ちを大切にするなら、IWCの価値を感じやすくなります。
欲しいモデルが明確な人
「IWCが欲しい」だけでなく、「このモデル、このデザインが欲しい」と具体的に決まっている人は、購入後のミスマッチも起こりにくくなります。
長く使うつもりがある人
IWCは購入して終わりではなく、メンテナンスをしながら使い続ける時計です。正規サービスや保証制度も確認したうえで、長く付き合うつもりで選ぶ人ほど、購入する意味を感じやすいでしょう。
つまり、IWCで後悔するかどうかを決めるのは、「買ってはいけないブランドかどうか」ではありません。
リセールや維持費を最優先するのか、それともデザインや歴史、所有する満足感を重視するのか。
その違いを理解したうえで、自分が本当に欲しいと思えるモデルを選べるかどうかが、購入後の満足度を左右します。
まとめ|IWCは「買ってはいけない」時計なのか?
「IWCは買ってはいけない」と言われる理由には、正規メンテナンス費用、リセール、モデルによるサイズや使い勝手など、購入前に確認しておきたいポイントがあります。
ただし、これらを理由にIWCそのものを避ける必要があるとはいえません。
IWCの中古市場での評価はモデルによって異なり、ロレックスのような資産性を最優先する人には、ほかのブランドのほうが目的に合う場合があります。また、高級機械式時計である以上、購入後のメンテナンス費用も考えておく必要があります。
一方で、IWCには長い歴史に裏付けられたデザインや、ポルトギーゼ、パイロット・ウォッチなどコレクションごとの個性があります。さらに、現在はMy IWCへの登録による8年間の国際保証延長など、長く使うためのサポートも用意されています。
そのため、IWCを買うべきかどうかは「買ってはいけないブランドか」という評判だけで決めるのではなく、自分が時計に何を求めているかで判断することが大切です。
リセールや維持費を最優先するなら慎重に比較する。
デザインや歴史、所有する満足感を重視し、欲しいモデルが明確なら購入を検討する。
この基準で考えれば、「IWCを買ってはいけない」という一言に振り回される必要はありません。
最終的には、「IWCだから買う」のではなく、「このIWCを長く使いたい」と思える一本を選べるか。
そこまで納得できているなら、IWCは「買ってはいけない時計」ではなく、十分に購入候補となる高級時計です。
FAQ|IWC購入に関するよくある質問
IWCの購入を検討すると、「本当に買って大丈夫?」「資産価値は?」「自分に合う?」といった疑問も出てきます。ここでは、購入前に特に確認しておきたいポイントを簡潔にまとめます。
- IWCは買ってはいけない時計ですか?
-
いいえ、IWCだから買ってはいけないということはありません。メンテナンス費用やリセール、サイズなどを理解したうえで、自分が重視する価値と合うかを判断することが大切です。
- IWCのリセールは悪いですか?
-
一般的には、IWCの中古市場価格は新品の定価を下回る傾向があります。ただし、モデルによって差があるため、IWC全体を一律に「リセールが悪い」と判断するのは適切ではありません。
- IWCの維持費は高いですか?
-
高級機械式時計のため、一定のメンテナンス費用は必要です。IWCでは時計の状態や使用環境などに応じてサービスを案内しており、料金はモデルやサービス内容によって異なります。
- IWCは大きくて使いにくいですか?
-
すべてのIWCが大きいわけではありません。たとえばパイロット・ウォッチには36mmや40mmのモデルもあります。サイズだけで判断せず、購入前に実際の装着感を確認するのがおすすめです。
- IWCにはどんな代表的なモデルがありますか?
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IWCには、ポルトギーゼ、パイロット・ウォッチ、ポートフィノ、インヂュニア、アクアタイマーなどがあります。それぞれデザインや用途が異なるため、自分の好みや使い方に合うモデルを選ぶことが重要です。
- IWCは長く使える時計ですか?
-
はい。IWCには長い歴史があり、現在も正規のメンテナンスや修理サービスが用意されています。リセールよりも、気に入った時計を長く使うことを重視する人には選ぶ価値があります。
参考・出典
- IWC シャフハウゼン「IWC国際保証延長(My IWC)」
https://www.iwc.com/jp-ja/specials/my-iwc - IWC シャフハウゼン「国際保証」
https://www.iwc.com/jp-ja/terms-and-legal/iwc-international-limited-warranty - IWC シャフハウゼン「FAQ(サービス・メンテナンス)」
https://www.iwc.com/us-en/services/faq - IWC シャフハウゼン「パイロット・ウォッチ Mark XX」
https://www.iwc.com/jp-ja/watches/pilot-watches/iw328201-pilots-watch-mark-xx - IWC シャフハウゼン「IWC ウォッチ コレクション」
https://www.iwc.com/jp-ja/watches - WatchCharts「IWC Value Retention」
https://watchcharts.com/market/vr/iwc
※本記事の内容は、上記の公式情報および市場データを参考に作成しています。価格・保証・サービス内容・市場価格などは変更される場合があるため、購入・修理・売却を検討する際は最新の公式情報をご確認ください

