「いつかは“ペプシ”を手に入れたい」
「スーツに似合う“バットマン”が気になる」
そう思って調べてみると、まず直面するのが “価格の高さ”と“買えなさ” ではないでしょうか。
ロレックスの中でも特に人気の高いGMTマスターIIは、近年、正規店ではほとんど出会えず、中古市場では定価の2倍近い価格で取引されることも珍しくありません。
「なぜここまで人気なのか?」
「そもそもGMTとは何の機能なのか?」
「IとIIは何が違うのか?」
――疑問は尽きないはずです。
この記事では、2026年現在の最新情報をもとに、GMTマスターIIの基礎知識から種類・価格、旧型との違い、そして後悔しない選び方までを体系的に解説します。
単なるスペック紹介にとどまらず、「実際に選ぶときに何で迷うのか」「所有してどう感じるのか」といったリアルな視点にも踏み込みます。
読み終えた頃には、自分にとってGMTマスターIIが“本当に選ぶべき一本なのか”を、納得して判断できるはずです。
- GMTマスターIIの機能と人気の理由
- 最新の定価・中古相場と価格差
- Iとの違いと後悔しない選び方
GMTマスターIIの魅力や価格の実態、選び方までを網羅的に解説。初めて検討する人でも、基本から購入判断までを一通り理解できる内容です。
ロレックス GMTマスターIIの基礎知識|種類・人気の理由・最新価格

- GMTとは何か?何の略でどう使うのか
- なぜデイトナに次ぐ「熱狂的な人気」があるのか
- 現行モデル一覧(種類とカラーバリエーション)
- 【2026年最新】定価一覧(126710BLRO / BLNR / GRNR等)
- 中古相場と価格推移|なぜ定価の2倍以上に高騰したのか
ロレックスのプロフェッショナルモデルにおいて、コスモグラフ デイトナと並び称されることも多い高い人気を誇るのがGMTマスターIIです。パイロットウォッチとしての出自を持ちながら、現代ではビジネスシーンからカジュアルまでを彩る万能なラグジュアリースポーツとしてその地位を確立しました。まずは、このモデルの根幹をなす基礎知識と、2026年現在の最新の市場状況を整理します。
GMTとは何か?何の略でどう使うのか
GMTとは「Greenwich Mean Time(グリニッジ標準時)」の略称です。GMTマスターIIは、その名の通り異なるタイムゾーンの時刻を同時に把握するための機能を備えています。
最大の特徴は、文字盤上を24時間で一周する「GMT針」と、24時間目盛りが刻まれた「両方向回転ベゼル」の組み合わせにあります。時針(短針)を単独で動かせる仕組みにより、ホームタイム(自国の時間)を保ちながら、ローカルタイム(滞在先の時間)を比較的容易に設定することが可能です。さらに回転ベゼルを併用することで、第3時間帯までを同時に把握できる設計となっており、世界を舞台に活躍する現代人にとって実用性の高い機構といえます。
なぜデイトナに次ぐ「熱狂的な人気」があるのか
GMTマスターIIがこれほどまでの人気を集める理由は、単なる機能性だけではありません。ロレックスの象徴ともいえる「2色に色分けされたベゼル」が、所有者の個性を際立たせる視覚的なアイコンとなっているためです。
クロノグラフモデルであるデイトナと比較しても、GMTマスターIIには「日付表示(カレンダー機能)」という日常使いにおける実用的な利点があります。また、スポーツモデルでありながら、ドレッシーな「ジュビリー・ブレスレット」を選択できる点も、ファッション感度の高い層から支持される要因となっています。デイトナがステータス性の高さで語られることが多い一方で、GMTマスターIIは「実用性とデザイン性のバランス」に優れたモデルとして、幅広いライフスタイルに適応する柔軟性を備えていると考えられています。
現行モデル一覧(種類とカラーバリエーション)
2026年現在、GMTマスターIIのラインナップは非常に多彩です。特にベゼルカラーにはそれぞれ愛称が付けられ、親しまれています。
- 126710BLRO(ペプシ):赤と青のベゼル。1950年代の初代モデルから続く、GMTマスターを象徴するカラーリングです。
- 126710BLNR(バットマン):青と黒のベゼル。2013年の登場以来、ビジネスシーンにも馴染みやすい配色として高い人気を維持しています。
- 126710GRNR(ギネス):2024年に加わった、黒とグレーのベゼル。落ち着いたトーンが特徴の新しい定番モデルです。
- 126720VTNR(スプライト):緑と黒のベゼル。リューズが左側に配置されたレフティモデルであり、独特の存在感を放ちます。
- 126711CHNR(ルートビア):茶と黒のベゼルにエバーローズゴールドを組み合わせたロレゾールモデル。
- 126713GRNR:2023年登場。イエローゴールドとスチールのコンビに、黒×グレーのベゼルを採用したモデルです。
【2026年最新】定価一覧(126710BLRO / BLNR / GRNR等)
2026年1月に実施された価格改定により、現在の国内正規販売価格は以下の通りです。
| モデル(型番) | ブレスレットの種類 | 2026年最新定価(税込) |
| 126710BLRO / BLNR / GRNR | オイスター | 1,747,900円 |
|---|---|---|
| 126710BLRO / BLNR / GRNR | ジュビリー | 1,780,900円 |
| 126720VTNR(レフティ) | オイスター | 1,829,300円 |
| 126720VTNR(レフティ) | ジュビリー | 1,862,300円 |
| 126713GRNR(YGコンビ) | ジュビリー | 2,955,700円 |
| 126711CHNR(ERGコンビ) | オイスター | 2,907,300円 |
※金無垢モデル(126718GRNRなど)は700万円台〜800万円台の価格帯で展開されています。
中古相場と価格推移|なぜ定価の2倍以上に高騰したのか
GMTマスターIIの市場価格は、正規店での供給が限られている状況を背景に、定価を大きく上回るプレミアム価格で推移しています。
2026年4月現在の並行市場における「126710BLRO(ペプシ)」の未使用品価格は、400万円を超えるケースも見られます。これは定価の約2倍以上に相当します。他のステンレスモデルについても300万円台前半から半ばが一つの目安となっており、依然として需要が供給を上回る状況が続いています。
価格推移を見ると、2025年後半に一時的な落ち着きを見せたものの、2026年の新作発表や市場で供給状況に関する見方が変化する局面では、相場が敏感に反応し再び上昇する傾向が見られます。このような価格の安定性や需要の強さが、多くの愛好家が正規店での購入、いわゆるロレックスマラソンに挑戦し続ける理由の一つと考えられています。
GMTマスター「I」と「II」の違いを徹底比較|どちらを選ぶべきか

GMTマスターの系譜を遡る際、避けて通れないのが「I」と「II」という2つのラインの存在です。1980年代から1990年代にかけては、両者が併売されていた時期もありました。現在は「II」が主流となっていますが、中古市場やヴィンテージ市場では今なお「I」を選択する愛好家も少なくありません。ここでは、機能面および構造面における主な差異を整理します。
操作性と機能の決定的違い|カレンダー調整 vs 時差修正
「I」と「II」を分かつ最大の技術的相違は、ムーブメントの機構に由来する「操作性」にあります。
GMTマスターI(Ref.16700など):
短針が24時間針と連動しており、単独での駆動はできません。そのため、多くのモデルで日付のクイックセット機能が備わっているのが特徴です。日付調整は比較的容易ですが、異なる国の時刻を表示させるには、回転ベゼルを操作して時差分を合わせる必要があります。
GMTマスターII(Ref.126710など):
短針を1時間単位で独立して動かせる「時差修正機能」を搭載しています。例えば、日本からニューヨークへ移動した際、時計を止めることなく短針だけを現地時間に合わせることが可能です。この際、24時間針はホームタイム(日本時間)を指し続けます。さらに回転ベゼルを併用することで、同時に第3の時間帯を把握することも可能です。
利便性の面では、世界を跨ぐ移動を想定した「II」の機構が優位とされることが多い一方で、日常使いにおけるカレンダー調整の簡便さを理由に、あえて「I」を好むユーザーも存在します。
構造と素材の進化|5桁モデルから現行セラクロムまで
外装および内部機構の進化は、ロレックスが追求してきた「堅牢性と美の両立」を象徴しています。
5桁リファレンスの時代には、風防はプラスチックからサファイアクリスタルへと段階的に移行していき、防水性能や耐久性が向上しました。一方で、当時のベゼルはアルミニウム製であり、長年の使用による退色や傷といった経年変化も特徴の一つとされています。
現行モデル(Ref.126710系)では、ロレックスが独自に開発した「セラクロムベゼル」が採用されています。耐傷性が高く、紫外線による退色も起こりにくい素材であり、長期使用においても美観を保ちやすいのが特徴です。特に「赤と青」といった異なる2色を一体成形する技術は、非常に高度なものとされています。
心臓部には最新世代の「キャリバー 3285」を搭載。脱進機の効率を高めたクロナジー・エスケープメントの採用により、パワーリザーブは約70時間まで延長されました。金曜日の夜に時計を外し、月曜日の朝に着用しても動き続けているケースが多いなど、現代のライフスタイルに適した実用性を備えています。
資産価値としての比較|ヴィンテージか最新スペックか
市場における需要の性質も、「I」と「II」では異なる傾向があります。
「GMTマスターI」の最終品番であるRef.16700などは、いわゆるネオ・ヴィンテージとして注目されています。アルミベゼルの経年変化(フェード)がもたらす風合いは個体ごとに異なり、現行モデルにはない魅力として評価されています。コレクション性の観点から、状態の良い個体は現行モデルの定価を上回るケースも見られます。
一方、現行の「GMTマスターII(126710系)」は、実用性と現行モデルならではの安心感を重視する層に支持されています。最新の製造技術による外装仕上げや、メーカー保証を受けられる点などは現行モデルならではの魅力です。
リセールや資産性の観点においても、両者は異なる軸で評価される傾向があります。「I」は供給が終了していることによる希少性、「II」は現行モデルとしての高い需要という、それぞれの背景によって価値が支えられていると考えられています。
GMTマスターIIの選び方と入手難易度のリアル|後悔しないための判断基準

- モデル選びの決定打|ベゼルカラーとブレスレットの印象
- 正規店で買えるのか?「ロレックスマラソン」と入手難易度の実態
- 価値が落ちにくい理由とリセール・買取相場の実態
- 一生モノにするためのメンテナンスとオーバーホール費用の目安
- まとめ|GMTマスターIIは人生の「相棒」にふさわしいか
- FAQ|ロレックス GMTに関するよくある質問
- 参考情報
GMTマスターIIは、その高い機能性と象徴的なデザインから、長く愛用できる時計として選ばれることの多いモデルです。しかし、近年の品薄状態や価格の高騰により、単なる「好み」だけでは手にすることが難しいという現実もあります。ここでは、後悔しないためのモデル選びの指針と、現在の入手難易度の実態について整理します。
モデル選びの決定打|ベゼルカラーとブレスレットの印象
GMTマスターII選びにおいて最も悩ましいのは、カラーとブレスレットの組み合わせです。これらは腕に乗せた時の印象を大きく左右する要素となります。
ベゼルカラーの選択:
「ペプシ(赤青)」は象徴的なカラーであり、カジュアルな装いに華を添える一方で、ビジネスシーンではやや主張が強く感じられる場合もあります。対して「バットマン(青黒)」や「ギネス(黒灰)」は、落ち着いた印象を与え、スーツスタイルにも馴染みやすいとされています。
ブレスレットによる装着感と雰囲気の違い:
5列の「ジュビリー・ブレスレット」は、光を細かく反射するため高級感があり、ドレッシーな装いと相性が良いのが特徴です。また、コマが細かいため手首への馴染みが良く、長時間の着用でも比較的快適と感じられることが多いです。一方、3列の「オイスター・ブレスレット」は堅牢な印象が強く、スポーツモデルらしい力強さを好む層に支持されています。
実際に着用してみると、セラクロムベゼルの光沢により、40mmというケース径以上に存在感を感じることがあります。特にジュビリーブレスレットとの組み合わせは、華やかさと実用性のバランスが取れた印象を与える点が特徴です。
現在の在庫や価格を確認したい方は、以下からチェックできます
正規店で買えるのか?「ロレックスマラソン」と入手難易度の実態
2026年現在、GMTマスターIIを正規販売店で予約なしに購入することは、依然として非常に難しい状況にあります。
多くの希望者が店舗を継続的に訪れる、いわゆる「ロレックスマラソン」が行われていますが、入荷数は限られており、希望のモデルに出会える機会は多くないとされています。特にステンレスモデルの人気は高く、「ペプシ」などはデイトナと同様に入手難易度が高いモデルとして認識されることが多いです。
実際に購入に至ったユーザーからは、「在庫確認を続ける負担」や「店舗とのコミュニケーションの難しさ」といった声が聞かれます。一方で、入手できた際の満足感は非常に大きいとも言われています。また、40mmケースは比較的多くの人にフィットしやすいサイズとされていますが、セラミックベゼルの厚みにより袖口との干渉が気になるという意見もあり、着用感については事前に確認しておくことが重要です。
中古市場の価格をチェックする場合はこちら
価値が落ちにくい理由とリセール・買取相場の実態
ロレックスのプロフェッショナルモデル、特にGMTマスターIIは、需要の高さと供給のバランスから、比較的高いリセールバリューを維持しているとされています。
2026年時点の買取相場はモデルや状態によって大きく異なりますが、ステンレスモデルの良好な個体であれば、定価を上回る水準で取引されるケースも見られます。例えば「バットマン(126710BLNR)」のジュビリー仕様では、250万円台〜290万円前後が一つの目安とされることがあります。
買取店での評価ポイントは、主に以下の通りです。
- 保証書(ギャランティカード)の有無と日付:新しい保証書ほど評価されやすい傾向があります。
- ブレスレットの状態:伸びや傷の有無が重要です。セラクロムベゼルの欠けなども評価に影響します。
- 付属品の有無:箱や余りコマなどが揃っていると評価が安定しやすくなります。
一生モノにするためのメンテナンスとオーバーホール費用の目安
GMTマスターIIを長く使用するためには、定期的なメンテナンスが重要とされています。
日本ロレックスによるオーバーホール(基本技術料)は、2026年時点で約99,000円(税込)からとされています。実際の費用は状態や交換部品の有無によって変動し、総額で12万円〜15万円程度になるケースが多く見られます。
公式サービスセンターを利用するメリットとしては、純正部品による修理対応や、修理後に一定期間の保証が付く点が挙げられます。長期的に性能を維持するためには、こうした信頼性の高いメンテナンス手段を検討することが重要です。
まとめ|GMTマスターIIは人生の「相棒」にふさわしいか

ロレックスのGMTマスターIIは、長い歴史と技術の進化が融合したモデルとして、多くの愛好家に支持されています。複数のタイムゾーンを同時に把握できる機能は、実用性だけでなく、時計としての魅力を一層引き立てる要素となっています。
2026年現在、その入手難易度の高さや市場価格の上昇は続いていますが、それでもなお高い関心を集めている点は、このモデルの評価の高さを示しているともいえます。実際に手にした際の満足感や所有する喜びは、多くのユーザーが共通して挙げるポイントです。
堅牢なムーブメントと時代に左右されにくいデザイン、そして一定の価値を維持しやすい特性。これらを踏まえると、GMTマスターIIは長く付き合っていける時計の一つとして検討する価値のある存在といえるでしょう。
あなたが選ぶ一本が、これからの時間をより豊かなものにしてくれることを願っています。
GMTマスターIIの具体的な入手方法や、正規店での購入に関する情報については、こちらの記事で詳しく解説しています。

FAQ|ロレックス GMTに関するよくある質問
GMTマスターIIについては、価格や機能、選び方など多くの疑問が検索されています。ここでは特に重要なポイントを、簡潔に整理しました。
- GMTマスターIIの定価はいくらですか?
-
2026年時点では、ステンレスモデルで約175万〜185万円(税込)が目安です。コンビモデルは約290万円前後、金無垢モデルは700万円台からとなっています。
- GMTマスターIIの中古価格はなぜ高いのですか?
-
正規店での供給が限られているため需要が集中し、人気モデルでは定価の約1.5倍〜2倍前後で取引されることが多いからです。
- GMTマスターIIは何ができる時計ですか?
-
24時間針と回転ベゼルを使うことで、最大3つのタイムゾーン(異なる国の時間)を同時に把握できます。
- GMTマスターIとIIの違いは何ですか?
-
最大の違いは操作性で、IIは短針を単独で動かせるため時差調整が容易です。一方、Iは日付調整のしやすさに特徴があります。
- GMTマスターIIは正規店で買えますか?
-
2026年現在、予約なしでの購入は非常に難しい状況です。入荷数が限られているため、継続的に店舗を訪れる必要があるとされています。
参考情報
- ジャックロード(価格・在庫参考)
https://www.jackroad.co.jp/shop/r/rjwrx/ - GMT(時計専門店)
https://www.gmt-j.com/maker/ROLEX - Chrono24(国際的な価格動向)
https://www.chrono24.jp/rolex/index.htm

