5347モジュールを搭載したオシアナスを使っていて、
- 「電波時計なのに時刻が合わない」
- 「手動で合わせても、またズレてしまう」
- 「秒針や日付だけがおかしい」
このような症状で困っていませんか?
5347モジュールは、電波受信やソーラー充電、ワールドタイムなどを備えた高機能ムーブメントです。そのため、時刻が合わない原因は単なる設定ミスだけでなく、ホーム都市やDST、基準位置(ホームポジション)、充電不足など、複数の要因が関係していることがあります。
そこで本記事では、5347モジュールで時刻が合わない主な原因から、電波受信・手動での時刻合わせ、基準位置補正、故障との見分け方まで、実際の確認手順に沿ってわかりやすく解説します。
まずは原因を一つずつ切り分けながら確認していけば、多くのケースは自分で改善できます。時刻が合わず困っている方は、ぜひ最初から順番にチェックしてみてください。
- 5347モジュールで時刻が合わない主な原因と確認する順番
- 電波受信・手動での時刻合わせ・基準位置補正の方法
- 故障が疑われる症状と修理を検討するタイミング
オシアナス5347で時刻が合わない主な原因

オシアナス5347モジュールは、標準電波による自動時刻修正機能を備えており、通常は日常的に時刻を合わせる必要がほとんどありません。
それでも時刻が合わなくなる場合は、故障ではなく、設定や受信環境、時計の状態が影響しているケースが少なくありません。5347モジュールでは複数の機能が連携して動作するため、ひとつの原因だけでなく、いくつかの要因が重なっていることもあります。
まずは代表的な原因を確認し、どこに問題があるのかを切り分けていきましょう。
電波受信に失敗している
5347モジュールは、日本国内では福島局と九州局から送信される標準電波を受信し、自動で時刻を補正します。しかし、電波時計である以上、受信環境の影響は避けられません。
次のような場所では受信しにくくなることがあります。
| 受信しづらい環境 | 主な要因 |
|---|---|
| 鉄筋コンクリートの建物 | 電波が遮られやすい |
| 高層ビルやオフィス街 | 電波が反射しやすい |
| 家電製品の近く | 電気的なノイズの影響 |
| 金属製の机や棚の上 | 電波が弱くなりやすい |
| 地下や窓の少ない部屋 | 電波が届きにくい |
なお、受信に成功していても、ホーム都市設定や針の基準位置に問題があると、表示時刻が正しくならないことがあります。そのため、「電波を受信した=正常」とは限りません。
ホーム都市設定(TYO)が異なっている
5347モジュールでは、現在使用する地域をホーム都市として設定します。日本国内で使用する場合は、通常「TYO(東京)」を選択します。
ホーム都市が海外都市のままになっていると、電波を正常に受信しても時差計算によって表示時刻がずれる場合があります。
また、ホーム都市は時差だけでなく、受信する標準電波の対象地域を判断するための設定でもあります。そのため、受信に対応していない都市が設定されていると、電波受信が正常に行えない場合があります。
特に、次のような場面では設定が変わっていることがあります。
- 海外旅行や出張のあと
- ワールドタイム機能を使用したあと
- 手動で各種設定を変更したあと
時刻が数時間ずれる場合や、電波受信がうまくいかない場合は、まずホーム都市を確認すると原因を切り分けやすくなります。設定の確認方法は、後ほど「オシアナス5347の時刻を合わせる方法」で詳しく紹介します。
サマータイム(DST)がONになっている
時刻がちょうど1時間進んでいる場合は、DST(サマータイム)の設定が影響している可能性があります。
5347モジュールでは、次の3種類から設定できます。
- AUTO(AT):受信した電波情報に合わせて自動で切り替える
- STD:標準時間で固定する
- DST:サマータイムを常に適用する
日本では現在サマータイムを採用していないため、国内で使用する場合は通常「STD」または「AUTO」で問題ありません。
海外で使用したあとに1時間ずれるようになった場合は、DST設定も確認しておくと安心です。
針の基準位置(ホームポジション)がズレている
5347モジュールでは、内部で管理している時刻情報と、実際の針の位置を別々に制御しています。
そのため、内部時刻は正しくても、針の基準位置がずれることで、表示だけが狂って見えることがあります。
たとえば、
- 秒針が12時位置を正確に指さない
- 分針が目盛りとずれる
- 日付だけ正しく表示されない
- 電波受信後も時刻が合わない
といった症状が見られる場合は、基準位置のずれが考えられます。
5347モジュールでは比較的重要なポイントのため、仕組みや補正方法は後ほど「秒針や針がずれる時の直し方」で詳しく解説します。
充電不足になっている
5347モジュールはソーラー駆動式のため、充電量が不足すると各種機能が制限されます。
特に、秒針が2秒ごとに動く「2秒運針」は、充電不足を知らせる代表的なサインです。
| 状態 | 時計の動き |
|---|---|
| 充電不足 | 秒針が2秒ごとに進む |
| 充電切れに近い状態 | 自動受信や一部機能が制限される場合がある |
機械式時計と同じ感覚で長期間暗所に保管していると、知らないうちに充電不足になっていることもあります。ソーラー時計では、定期的に光へ当てて充電することも、安定して使用するための大切な管理のひとつです。
オシアナス5347の時刻を合わせる方法

5347モジュールは標準電波による自動時刻修正を前提として設計されているため、通常は手動で時刻を合わせる必要はほとんどありません。
しかし、時刻が合わない場合は、いきなり手動で時刻を変更するのではなく、電波受信→設定確認→手動調整の順で確認することが大切です。手動で時刻を合わせても、ホーム都市設定やDST設定に問題が残っていると、次回の電波受信で再び時刻がずれてしまうことがあります。
5347モジュールで時刻が合わない場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
- 電波受信を試す
- 必要に応じて強制受信を行う
- 電波を利用できない場合のみ手動で時刻を合わせる
- 日付だけずれる場合は基準位置や内部処理の状態を確認する
以下、それぞれの方法を詳しく解説します。
① まずは電波受信で合わせる方法
5347モジュールでは、まず電波受信による自動修正を試すことが基本です。
前提として、電波を受信するためには、受信機能に対応している都市(日本であれば「TYO(東京)」など)を設定しておく必要があります。出荷時は通常「TYO」に設定されているため、変更した覚えがなければそのままで問題ありません。
日本国内で「TYO」が設定されている場合は、福島局または九州局から送信される標準電波を受信し、自動で時刻を補正します。正常に受信できれば、手動で分単位の調整を行う必要はほとんどありません。
強制受信が完了すると、秒針で受信結果を確認できます。受信に成功していれば、そのまま時刻が自動で補正されます。
強制受信を行う前に、次のポイントを確認しておくと受信しやすくなります。
📌受信前に確認したいポイント
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| ホーム都市 | TYOになっているか確認する |
| 置き方 | 腕から外して窓際に置く |
| 向き | 12時側を窓方向へ向ける |
| 受信中 | 時計を動かさず待つ |
実際には、都市部の鉄筋建築内でも問題なく受信できるケースは少なくありません。一方で、同じ室内でも置き場所によって受信成否が変わることがあり、電波時計特有の繊細さを感じる部分でもあります。
なお、電波受信が成功しても時刻表示が合わない場合は、単純な受信失敗ではなく、
- ホーム都市設定
- DST
- 基準位置ズレ
など別要因を疑ったほうが自然です。
② 強制受信のやり方
夜間の自動受信を待たず、任意のタイミングで時刻を補正したい場合は、「強制受信」を行います。
5347モジュールでは、時刻モードで受信操作ボタンを数秒間長押しすると、手動で電波受信を開始できます。ただし、ボタンの位置や名称は搭載モデルによって異なるため、実際の操作は取扱説明書をご確認ください。
受信が始まると、秒針が受信状態を示す位置へ移動し、内部で同期処理が行われます。進行状況は、秒針が示す位置や文字盤の表示で確認できます。
| 表示・位置 | 状態 |
|---|---|
| READY | 受信待機中 |
| WORKING | 電波を受信・解析中 |
| GET | 受信成功 |
| NO(N) | 受信失敗 |
受信が正常に完了すると、秒針が「GET」または「YES(Y)」を示し、時刻が自動で補正されます。一方、「NO(N)」を示した場合は受信に失敗しているため、窓際へ移動したり、時計の向きを変えたりして再度試してみましょう。
受信には通常2~7分程度かかります。その間は時計を動かさず、安定した場所に置いておくことが大切です。15分以上経っても受信が完了しない場合は、電波環境が原因の可能性があるため、場所や時間帯を変えて再度受信を試してください。
また、受信中にボタンを繰り返し押したり、リューズを操作したりすると、正常に受信が完了しないことがあります。特に日付補正や針の移動を伴う場合は、一見止まっているように見えても内部処理が続いていることがあるため、途中で操作せず完了まで待つようにしましょう。
📌ポイント
強制受信で「NO(N)」になっても、すぐに故障と判断する必要はありません。まずはホーム都市が「TYO」になっているか、充電不足ではないか、受信しやすい場所に置いているかを確認してから、もう一度受信を試してみることをおすすめします。
③ 電波を受信できないときは手動で時刻を合わせる
電波受信が難しい環境では、手動で時刻を合わせることも可能です。
たとえば、次のようなケースでは、実用上こちらの方法が適している場合があります。
- 海外出張先
- 電波圏外地域
- 地下空間
- 受信障害が継続する環境
5347モジュールでは、電子りゅうずを利用して、
- 時
- 分
- 年
- 月
- 日付
などを順番に調整していきます。

一般的な機械式時計の時刻合わせと比較すると、電子制御特有の操作感があるため、初見ではやや独特に感じられるかもしれません。
特に5347系では、高速針送り機能が組み込まれており、りゅうず操作量によって針移動速度が変化します。
一方で、無理な力を加える必要はなく、通常使用範囲で操作系を損傷する可能性は高くないと考えられています。
ただし、電子りゅうず構造は一般的な機械式リューズとは設計思想が異なるため、
- 強く押し込む
- 急激に回転させる
- 不自然な逆操作を繰り返す
といった扱いは避けたほうが無難です。
また、手動調整後に再び電波受信が成功すると、自動的に再同期される場合があります。
カシオの公式ページ「時計の時刻合わせ 5347」には、5347モジュールの時刻合わせについて、以下のような図説があります。




個別のモデルの具体的な操作方法は、公式サイトで検索の上、ご確認ください。→カシオ公式:取扱説明書検索ページ
④ 日付だけズレる時の対処法
5347系では、「時刻は合っているが日付だけずれる」という症状も比較的多く見られます。
この場合、単純な時刻ズレではなく、以下のようなことが関係している場合があります。
- 基準位置ズレ
- 日付補正途中
- 充電不足
- 内部同期未完了
特に注意したいのが、日付補正には一定時間を要する点です。
5347モジュールでは、内部ギア制御によって段階的に日付送りを行うため、状況によっては補正完了まで数十分程度かかることがあります。
その途中で操作を繰り返すと、かえって同期状態が不安定になる場合もあります。
機械式時計の瞬間日送りに慣れていると、この動作はやや緩慢に感じられるかもしれません。しかし、アナログ多針電波ソーラー機構では比較的一般的な制御方式とされています。
また、日付だけが大きくずれる場合は、針だけでなくカレンダー側の基準位置確認も必要になるケースがあります。
単なる日送り不良と断定せず、まずは、
- 電波受信
- 都市設定
- 基準位置
を順番に確認したほうが、結果的に原因を切り分けやすくなります。
日付だけがずれている場合は、無理に日付だけを何度も調整するのではなく、まず電波受信や基準位置補正を行い、内部処理が完了するまでしばらく様子を見ることをおすすめします。
秒針や針がずれる時の直し方

秒針が12時位置を正確に指さない、電波受信後も針だけがずれている、日付だけ合わない――このような症状は、5347モジュールでは基準位置(ホームポジション)のズレが原因となっていることがあります。
この場合、何度も電波受信や手動で時刻を合わせても改善しないことが少なくありません。まずは基準位置補正を試し、それでも直らない場合は磁気や衝撃などの影響を確認するのがおすすめです。
以下では、基準位置の仕組みや補正方法、針がずれる主な原因について順番に解説します。
基準位置(ホームポジション)とは?
基準位置(ホームポジション)とは、時計内部が「ここが基準位置」と認識している針や日付の初期位置のことです。
5347モジュールでは、次のような各表示を個別のモーターで制御しています。
- 時針
- 分針
- 秒針
- モード針
- 日付
そのため、内部の時刻情報が正しくても、基準位置がずれると針だけが誤った位置を表示することがあります。
例えば、内部では12時00分と認識していても、針は11時58分を指している、といった状態も起こり得ます。
これは機械式時計の進み・遅れとは異なり、電波ソーラー時計ならではの電子制御による現象です。
基準位置補正のやり方
電波受信をしても針の位置が直らない場合は、基準位置補正を行います。
基本的な流れは次のとおりです。
📌基準位置補正の手順
- 基準位置補正モードへ入る
- 各針を基準位置へ合わせる
- 日付位置を確認する
- 設定を終了する
ここで重要なのは、現在時刻ではなく「基準位置」に合わせることです。
例えば、
- 秒針 → 12時位置
- モード針 → 指定位置
- 日付 → 「1」
といった基準位置へ合わせることで、内部時刻情報と針表示が再び同期します。
なお、モデルによってボタン配置や操作手順は異なるため、実際に補正を行う際は、お使いのモデルに対応した公式取扱説明書を確認してください。
また、補正中は針や日付が長時間動き続けることがあります。途中で異常と判断して操作を中断すると、かえって同期が乱れる場合もあるため、処理が完了するまでそのまま待つようにしましょう。

ガイドを探すには、公式サイトの取扱説明書検索ページが便利です。
秒針が12時を指さない原因
秒針が毎回同じ位置で止まる、12時位置からずれている、インデックスの中央を正確に指さないといった症状は、基準位置のズレによって起こることがあります。
主な原因として考えられるのは次のとおりです。
| 主な原因 | 内容 |
|---|---|
| 磁気の影響 | スマートフォンや磁気アクセサリなど |
| 外部からの衝撃 | 落下や強い接触 |
| 長期間の停止 | 内部同期のズレ |
| 充電不足 | 制御機能の制限 |
| 完全放電後の復帰 | 同期処理が完了していない |
軽微なズレであれば、製造上の公差や見る角度による影響も考えられます。しかし、明らかに位置がずれている場合は、まず基準位置補正を試すのがおすすめです。
補正を行っても症状が改善しない場合は、磁気や外部からの衝撃など、ほかの要因も考えられます。
磁気によるズレに注意
近年は、MagSafeアクセサリやワイヤレス充電器など、身近に磁石を使用した製品が増えています。
5347モジュールは日常使用を想定した耐磁性能を備えていますが、強い磁場へ長時間近づけた場合は、針の動作に影響する可能性があります。
特に注意したいものの例は次のとおりです。
- MagSafe対応アクセサリ
- ワイヤレス充電器
- タブレットカバー
- ノートパソコンのスピーカー付近
- マグネット式バッグ
もちろん、これらが必ず不具合の原因になるわけではありません。
しかし、基準位置補正を行っても改善しない場合は、保管場所や使用環境を見直してみることも大切です。
それでも症状が続く場合は、無理に操作を繰り返さず、メーカーや正規サービスで点検を受けることをおすすめします。
電波受信しない時のチェックポイント

オシアナス5347では、時刻が合わない原因として「電波を受信できていない」と考える方が少なくありません。
しかし実際には、
- 電波を受信できていない
- 電波は受信しているがホーム都市設定が誤っている
- 基準位置がずれている
- 充電不足で受信機能が制限されている
など、複数の原因が考えられます。
そのため、「受信しない=故障」と判断するのではなく、まずは受信環境や時計の状態を順番に確認することが大切です。
ここでは、5347モジュールで電波受信がうまくいかない場合に確認したいポイントを紹介します。
受信しやすい置き方を確認する
電波受信の成功率は、時計の置き方によって大きく変わることがあります。
受信するときは、次のような環境がおすすめです。
| 置き方 | 理由 |
|---|---|
| 窓際に置く | 電波が届きやすい |
| 12時側を窓へ向ける | 受信アンテナが働きやすい |
| 腕から外す | 動きによる受信失敗を防ぐ |
| 金属から離す | 電波の反射や遮蔽を避ける |
| 夜間に静置する | ノイズが少なく受信しやすい |
また、同じ部屋でも数十cm置き場所を変えるだけで受信できることもあります。
一度失敗した場合でも、場所を少し変えて再度試してみると改善するケースがあります。
窓際でも受信できない原因
窓際に置いても受信できない場合は、受信環境以外に原因がある可能性も考えられます。
例えば、
- 鉄筋コンクリートの建物
- 高層マンション
- 周囲に高い建物が多い場所
- Wi-Fiルーターやパソコンなど電子機器の近く
では、電波が弱くなることがあります。
また、ホーム都市設定や基準位置に問題がある場合は、受信そのものは成功していても時刻が正しく表示されません。
「受信できない」と思っていても、実際には別の原因だったというケースもあるため、
- ホーム都市
- DST
- 基準位置
もあわせて確認してみましょう。
地域によって受信しやすさは変わる?
日本では、福島局と九州局の2か所から標準電波が送信されています。
5347モジュールは受信しやすい送信局を自動で選択しますが、地域や周囲の環境によって受信状況は異なります。
例えば、
- 山間部
- 高層ビルが多い地域
- 海沿い
- 北海道や南九州など送信局から離れた地域
では、受信しにくくなることがあります。
ただし、地域だけが原因とは限りません。
同じ地域でも、建物の構造や部屋の向き、窓の位置などによって受信状態は変わるため、置き場所を変えるだけで改善することもあります。
ソーラー充電不足も確認する
電波受信がうまくいかないときは、充電不足も確認しましょう。
5347モジュールでは充電量が不足すると、省電力のために一部機能が制限されます。
特に次のような症状がある場合は、充電不足の可能性があります。
- 秒針が2秒ごとに動く
- 自動受信しない
- 日付が動かない
- 針が停止する
長期間時計をケースへ保管していた場合や、袖口に隠れた状態で使い続けていた場合は、想像以上に充電量が減っていることがあります。
十分に充電したうえで改めて電波受信を試すと、正常に同期できるケースも少なくありません。
なお、完全放電に近い状態から復帰した直後は、内部の同期処理が安定するまで時間がかかる場合があります。充電後すぐに判断せず、しばらく様子を見てから再度受信を試すとよいでしょう。
それでも直らない時は故障?

ここまで紹介した方法を試しても時刻や針のズレが改善しないと、「故障ではないか」と不安になるかもしれません。
しかし、5347モジュールでは、表示の異常があっても、すぐに故障とは限りません。ホーム都市設定やDST、基準位置、充電不足、電波受信環境などが原因となっているケースも多く、設定や状態を見直すだけで改善することがあります。
一方で、何度調整しても症状が改善しない場合や、時計そのものに異常が見られる場合は、点検や修理を検討したほうがよいケースもあります。
ここでは、故障ではないケースと修理を検討したいケースを整理します。
故障ではないケースが多い
5347モジュールでは、故障のように見えても、実際には設定や内部処理による一時的な症状であることが少なくありません。
例えば、次のような症状は故障ではない場合があります。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 1時間だけずれる | DST設定 |
| 数時間ずれる | ホーム都市設定 |
| 秒針が12時を指さない | 基準位置のズレ |
| 日付だけ合わない | 日付補正中・基準位置のズレ |
| 電波を受信しない | 受信環境・充電不足 |
| 一時的に針が止まる | パワーセービング・内部処理中 |
特に5347モジュールは、内部で時刻情報を管理しながら複数のモーターで針を動かす仕組みのため、機械式時計とは異なる動きをすることがあります。
また、電波受信後や基準位置補正後は、針や日付の同期に時間がかかる場合があります。途中で何度も操作を繰り返すと正常に同期できないこともあるため、しばらく様子を見ることも大切です。
まずは、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
- 十分に充電する
- ホーム都市とDSTを確認する
- 強制受信を行う
- 基準位置を補正する
これらを順番に確認して正常な状態へ戻れば、故障ではなく、設定や充電不足などが原因だったと考えられます。
二次電池の劣化寿命
オシアナスはソーラー時計のため、定期的な電池交換は不要ですが、内部で使用されている二次電池には寿命があります。
使用環境によって異なりますが、長年使用している時計では、充電してもすぐに止まる、受信が安定しないといった症状が現れることがあります。
二次電池の劣化が疑われる症状には、次のようなものがあります。
- 十分に充電してもすぐに止まる
- 2秒運針を繰り返す
- 電波受信に成功しにくい
- 充電しても動作が安定しない
一方で、長期間暗所で保管していただけで充電不足になっているケースも少なくありません。
そのため、すぐに電池の寿命と判断するのではなく、まずは十分に充電したうえで様子を見ることをおすすめします。
なお、二次電池の交換には防水性能の確認や内部点検を伴うため、メーカーまたは正規サービスでの交換が安心です。
修理に出したほうがいい症状
設定や基準位置の確認、十分な充電、強制受信を試しても改善しない場合は、内部部品の点検が必要な可能性があります。
次のような症状が続く場合は、メーカーや修理専門店へ相談することをおすすめします。
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 充電しても何度も停止する | 二次電池や充電系の異常 |
| 基準位置補正ができない | モーターや内部制御の異常 |
| 針が空回りする | 駆動系の異常 |
| 日付が途中で止まる | カレンダー機構の異常 |
| 強制受信を何度試しても成功しない | 受信回路などの異常 |
ただし、これらの症状が一度現れたからといって、すぐに故障と決めつける必要はありません。
完全放電から復帰した直後や、長期間使用していなかった時計では、一時的に動作が不安定になることもあります。
まずは本記事で紹介した手順どおりに、
- 充電状態を確認する
- ホーム都市とDSTを確認する
- 強制受信を試す
- 基準位置を補正する
という順番で確認してみてください。それでも改善しない場合は、無理に分解したり裏蓋を開けたりせず、メーカーまたは正規サービスへ相談しましょう。
まとめ

オシアナス5347の時刻が合わない場合は、いきなり故障を疑うのではなく、原因を一つずつ切り分けて確認することが大切です。
特に、5347モジュールでは次の順番で確認すると、多くのトラブルをスムーズに解決できます。
- ホーム都市設定(TYO)とDSTを確認する
- 電波受信・強制受信を試す
- 基準位置(ホームポジション)を補正する
- ソーラー充電状態を確認する
- それでも改善しない場合は修理を検討する
5347モジュールは、電波受信やソーラー充電、ワールドタイムなどを組み合わせた高機能ムーブメントです。そのため、時刻が合わない原因も一つではなく、設定や受信環境、基準位置などが関係していることがあります。
本記事の手順に沿って順番に確認すれば、多くの場合は原因を切り分けることができます。それでも改善しない場合は、無理に操作を繰り返さず、メーカーや正規サービスへの相談を検討すると安心です。
オシアナス全般の時刻合わせや、モジュールごとの違いについて知りたい方は、総合ガイドもあわせてご覧ください。内部リンクを活用しながら、ご自身のモデルに合った操作方法を確認していただければ幸いです。

FAQ|オシアナス5347でよくある質問
オシアナス5347の時刻合わせや時刻ズレについて、特によくある疑問をまとめました。まずはこちらを確認すると、原因の切り分けや対処法をスムーズに判断できます。
- オシアナス5347の時刻が合わない原因は何ですか?
-
ホーム都市設定やDST設定、電波受信の失敗、針の基準位置(ホームポジション)のズレ、充電不足などが主な原因です。故障と判断する前に、これらを順番に確認しましょう。
- オシアナス5347は手動で時刻を合わせられますか?
-
はい。電波を受信できない環境では、電子りゅうずを使って手動で時刻を合わせることができます。ただし、電波受信が可能な場合は、まず強制受信を試すのがおすすめです。
- 電波受信しているのに時刻が合わないのはなぜですか?
-
ホーム都市設定やDST設定が誤っている場合や、針の基準位置がズレている場合は、受信に成功していても正しい時刻が表示されないことがあります。
- 秒針が12時を指さない場合は故障ですか?
-
必ずしも故障ではありません。基準位置(ホームポジション)がズレている可能性があるため、まずは基準位置補正を試してみましょう。改善しない場合は点検を検討してください。
- どのような症状なら修理を検討したほうがよいですか?
-
十分に充電し、ホーム都市設定やDST設定、電波受信、基準位置補正を確認しても改善しない場合は、二次電池の劣化や内部機構の異常が考えられます。繰り返し同じ症状が発生する場合は、メーカーでの点検をおすすめします。
5347モジュール搭載モデル
本記事で解説している内容は、Module No.5347を搭載したオシアナスに共通するものです。
代表的な搭載モデルは次のとおりです。
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| OCW-S3000 | 代表的な3針クロノグラフ |
| OCW-S3001 | カラーバリエーション |
| OCW-S3000P | 限定モデルなど |
裏蓋に「5347」と刻印されているモデルであれば、本記事の内容を参考にできます。
※5347搭載モデルは販売時期によって異なります。必ず裏蓋のモジュール番号をご確認ください。
※一部モデルではボタン配置や表示が異なるため、最終的には取扱説明書もあわせてご確認ください。
参考・出典
- CASIO公式|時計の時刻合わせ(5347)
https://support.casio.jp/wat/adjustment/ta5347_ja/index.html - CASIO公式|時計取扱説明書検索ページ
https://www.casio.com/jp/support/watches/manual/ - CASIO公式|OCEANUS 製品情報
https://www.casio.com/jp/watches/oceanus/ - CASIO公式|電波時計とは?
https://www.casio.com/jp/support/watches/faq/article/00/04/31/62/ - CASIO公式|タフソーラー(TOUGH SOLAR)とはどういうものですか?
https://www.casio.com/jp/support/watches/faq/article/00/00/63/08/ - 総務省|標準電波による無線局への高精度周波数の提供
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/fees/purpose/hyozyun/index.htm

